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ポール・マッカートニーが1965年の“Help!”当時のザ・ビートルズを取り巻く状況について語っている。

生前、ジョン・レノンはこの曲について次のように振り返っていた。「ビートルズについてのあらゆる物事っていうのは理解を超えてるんだ。潜在意識で助けを求めていたんだよ」。さらにこう続けている。「僕は太ってて、抑圧されていたからね。それで助けを求めてたんだ」

今回、米『ビルボード』誌に対してポール・マッカートニーは、ジョン・レノンが「人生を通して助けを呼んでたんだ」と語っている。

「彼は『今、僕は太ってて、みじめに感じてるんだ』なんてことは言わなかった。歌詞でも『もっと若かった頃、今よりもずっと若かった頃』って言ってるわけだからね。言い換えれば、はったりで自分の道を成し遂げたんだよ。僕ら全員、同じように感じてた」

「それについて振り返ると、ジョンはいつだって助けを求めてたんだ。彼は自分の周りの人は死んでいくんじゃないかって思ってたんだよね。ジョンが3歳の時に父親が家を出ていき、一緒に暮らした叔父も亡くなり、母親も亡くなった。ジョンは人生を通して助けを呼んでたんだと思う」

先日、ポール・マッカートニーは、ジョン・レノンへの世間の認識が死後変わったことに「不満」を感じていたことを認めている。

「ビートルズの解散後は、ジョージがソロ・アルバムを作り、ジョンもソロ・アルバムを作り、僕も、リンゴも自分のアルバムを出した。みんな同じように活躍してたのさ。ジョンが撃たれたときは、本当にぞっとしたけど、結局残ったのは、そう、ジョンが殉教者になってしまったということだった。まるでJFKみたいにね」

「それで何が起こったかというと、世間が『ジョン・レノンこそがビートルズだ』と言い出して、だんだんと不満が募るようになっていったんだ。ジョージとリンゴと僕はこう思ったね。おいおい、ついこの間まで、僕たちみんな一緒で『ビートルズ』だったじゃないかってね」

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