John Barrett

Photo: John Barrett

著名なDJにしてプロデューサーのアンドリュー・ウェザオールが亡くなったことが明らかになっている。享年56歳だった。

プライマル・スクリームの名作『スクリーマデリカ』のプロダクションを担当したことで知られるアンドリュー・ウェザオールは肺塞栓症で現地時間2月17日朝に亡くなったという。

「非常に残念ながら、著名なDJにしてミュージシャンのアンドリュー・ウェザオールが2020年2月17日の早朝にロンドンのウィップス・クロス病院で亡くなったことをお伝えします」と遺族からの声明では述べられている。

「死因は肺塞栓症です。病院で治療を受けていましたが、不幸なことに血餅が心臓に達してしまったのです。彼の死は穏やかで、すぐに終わりました」

プロデューサーとしても評価を得ていたアンドリュー・ウェザオールだが、DJとしての作品も多くの評価を集めており、ハッピー・マンデーズの“Hallelujah”やニュー・オーダーの“World In Motion”、プライマル・スクリームの“Loaded”などを手掛けている。

プライマル・スクリームはインスタグラムで2枚の写真と共に追悼の意を表している。

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Andrew Weatherall 1963-2020.

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ザ・シャーラタンズのティム・バージェスもツイッターで追悼の意を表しており、「よき友人にしてインスピレーションだった」と述べている。

一方、スリフォード・モッズは彼のことを「クールの王様」だったと評している。

ピーター・フックはアンドリュー・ウェザオールの訃報を「聞いて悲しい」と述べている。「今朝、ジムで彼の“World in Motion”を聴いて、なんて素晴らしいんだろうと思っていたところだったんだ。彼とは何度も仕事をしてきた。本当に素敵でやさしい人で、多くの知性に溢れた言葉を話してくれたんだ」

ブライアン・ジョーンズタウン・マサカーのアントン・ニューコムは次のように述べている。「午後になってアンドリュー・ウェザオールの訃報を聞いてとても悲しい」

アンドリュー・ウェザオールは80年代後半のUKのアシッド・ハウス・シーンでDJとなって、イギリスの音楽界で頭角を現し、ロンドンのシュームでプレイするようになった後、自身のレーベルであるボーイズ・オウン・レコーディングスとプロダクション・チームであるボカ・ジュニアーズを立ち上げている。

『スクリーマデリカ』が最もよく知られた作品の一つとなっており、アンドリュー・ウェザオールはビョーク、スージー・スー、ニュー・オーダー、マニック・ストリート・プリーチャーズ、ジェイムス、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインといった幅広いアーティストのリミックスを手掛けている。

彼はファック・ボタンズの『タロット・スポート』、ザ・トワイライト・サッドのサード・アルバム『ノー・ワン・キャン・エヴァー・ノウ』のプロデュースも手掛けている。

『トレインスポッティング』の作者であるアーヴィン・ウェルシュもアンドリュー・ウェザオールに追悼の意を表しており、「自分が知っている中でも最も才能のある人物の1人」と述べている。

「このひどいニュースを聞いて完全に取り乱している。アンドリューは長年の友人にしてコラボレーターであり、自分が知っている中でも最も才能のある人物の1人だった。そして、最も素敵な人物の1人でもあった。天才とは使い古された言葉だけど、他にどうやって彼のことを言い表そうかと悩んでいる」

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