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スティングは先月21歳で亡くなったラッパーのジュース・ワールドと一緒に仕事をしてみたかったと語っている。

本名をジャラド・アンソニー・ヒギンスというシカゴ出身のジュース・ワールドは昨年12月8日にシカゴ・ミッドウェイ国際空港で心肺停止のような状態に陥り、アドヴォケイト・キリスト病院に緊急搬送されて亡くなっている。ジュース・ワールドはその後、医療検査官によってオキシコドンとコデインによる不慮のオーヴァードーズだったと死因が特定されている。

ジュース・ワールドのヒット曲“Lucid Dreams”に自身の1993年の楽曲“Shape of My Heart’”がリワークされて使用されているスティングは今回、米『ビルボード』誌に対して初めて“Lucid Dreams”を聴いた時の印象について次のように語っている。

「初めて聴いた時、あの書き換えられた楽曲に何か特別なものを感じたんだ。素晴らしい解釈のされ方、書き換えられ方だと思った。そういうわけで、僕は当然、あの楽曲を支持していたよ」と彼は語っている。

「彼に会ったことはなかったけど、彼が亡くなったことは本当に悲しい。あまりに不必要な死だと思ったし、悲劇だよ。彼にはとても才能があると思っていたからね。彼のことが惜しいよ。ぜひ彼と仕事をしてみたかったね」

スティングは次のように続けている。「ただ、僕らは彼への追悼として、オリジナルの“Shape of My Heart”に彼の楽曲を組み合わせて歌っているんだ。美しい形でフィットしていると思っているよ」

先日、スティングはジュース・ワールドの訃報に際して彼に追悼の意を表している。「音楽の世界にとってのあまりに悲しい喪失だよ。大きな可能性と、ユニークで掛け替えのない才能を持った若い命を失ったんだ」とスティングは『NME』に発表した声明で述べている。「僕にとって、“Lucid Dreams”は数ある“Shape of my Heart”を書き換えたもののなかでもお気に入りで、この曲は今後何年にもわたって聴かれ続けていくはずだよ。心からの哀悼の意を家族に送るよ」

スティングは以前、“Lucid Dreams”から受け取っているロイヤリティについて「孫たちが大学に通うことができる」ほどだと冗談を飛ばしている。

スティングについては85%のシェアを受け取っているとされていた同曲のロイヤリティをめぐって、さらなる支払いを求めてジュース・ワールドに対して訴訟を起こしたことが報じられていたものの、先日、スティングのスポークスマンによって否定されている。

スティングは自身の楽曲によるミュージカル『ザ・ラスト・シップ』が1月22日よりロサンゼルスで上演されている。

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