エクストリームのギタリストであるヌーノ・ベッテンコートはエアロスミスのドラマーであるジョーイ・クレイマーがバンドを訴えた訴訟をめぐるメディアの報道のあり方を批判している。
エアロスミスが結成された1970年からエアロスミスのドラマーを務めているジョーイ・クレイマーは昨年、足首を怪我してバンドのラスベガスでの定期公演の大部分への不参加を余儀なくされている。
現在69歳のジョーイ・クレイマーはバンドへの復帰に際してオーディションを課されたとした上で、自身が「ふさわしいレベルで演奏できる」ことが証明されなかったとされたとして、バンドに対して契約違反だと彼らを訴えている。
訴訟をめぐる報道がなされるなか、エアロスミスは現地時間1月24日にロサンゼルスでミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、コンベンション・センターで行われたこの日の式典にはジョーイ・クレイマーも出席している。
今回、ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーの式典に出席したヌーノ・ベッテンコートはバックステージでジョーイ・クレイマーと共に撮影した写真をソーシャル・メディアに投稿して次のように述べている。
「グラミー賞のミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーのバックステージで、唯一無二のジョーイ・クレイマーと撮ったんだ!」とヌーノ・ベッテンコートは投稿を初めている。「エアロスミスを支える男だよ。彼は今夜、ボストン出身の仲間たちと共に栄誉にあずかるんだ」
「(ジョーイ・クレイマーの訴訟を退けた)今日の裁判所の判決は残念だよ。彼らが個人的に経験してきた試練や苦難を報じた『TMZ』の痛ましい報道を受けて、ソーシャル・メディアではバンドや彼らを称える仲間のアーティストたちが揶揄されるようになってしまっているんだ」
「50年間、彼らは地球上の他のバンド以上のあらゆることを乗り越えてきた。たしかに、バンドとして闘うこともあれば、解散することもあるし、再結成することもある。けど、それは内部にいない誰かが審判を下していいものではないんだ」
「人生における最も弱った瞬間や谷間にいるセレブやアーティストをストーカーし、それをからかうことで金儲けをしているネットワークが流す、実際の文脈からは外された動画を観たという人たちには、ジョーイ・クレイマーが健在であることを知ってほしい。なぜかって? 彼らはこれまでも、そしてこれからも兄弟であり続けるからさ。時に離れ離れになり、今はリハーサルや演奏を一緒にできない状態だったとしてもね」
先日、ジョーイ・クレイマーはグラミー賞授賞式やミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーでパフォーマンスに参加することを許可されなかったとして残りのメンバーに訴訟を起こしていた裁判が棄却されたことを受けて、判決に「とても落胆して」いると述べている。
「今日の判事の判決にはとても落胆していますが、判決は尊重します。文書の中でバンド・メンバーがこれまで怪我や病気から復帰してきた過程に言及されていなかったことから、この訴訟で苦戦を強いられることになるのは覚悟していました」と彼は述べている。「自分は正しいことをしたと胸を張っています。人生の大部分を捧げてきたバンドの成功を祝福する権利のために闘ったのですから」
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