マイケル・ジャクソンは新たな法律が現地時間1月1日に施行されたことを受けて彼からの性的虐待を告発している2人の男性が起こしていた裁判がもう一度行われる可能性が改めて浮上している。
ドキュメンタリー『ネバーランドにさよならを』で幼少期にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けたと主張するウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの2人は今回、2017年に1度棄却されていた、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体を相手取って起こしていた2013年の訴訟が再開する可能性が浮上している。2人は2017年、出訴期限法によって時効となったために棄却された判決に対して控訴しており、以来、控訴裁判所で判決が保留となっていた。
「スカイ・ニュース」によれば、今回の法改正で2017年の棄却が覆される可能性があるという。当該の訴訟については幼少期に受けた性的虐待は原告が26歳の誕生日を迎える前に起こさなければいけないとする法律のために棄却されていた。
しかしながら、現地時間1月1日から施行された新たな法改正でその期限が40歳の誕生日まで延長されている。
もしも2017年の棄却が取り消されれば、ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックは2013年の時と同様、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体を相手取って大金を求めた訴訟を起こすことが可能となる。
マイケル・ジャクソンの遺産管理団体や彼の家族は彼に向けられた性的虐待を否定しているほか、マイケル・ジャクソン自身も2009年に亡くなるまで、自身に向けられたいかなる疑惑も否定していた。
ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの弁護士を務めるヴィンス・フィナルディは声明で次のように述べている。「出訴期限を延長する新たな法律のもとで、カリフォルニア州が性的虐待の被害者のために設けた強力な保護を裁判所が承認したことを嬉しく思っています」
「ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックが恐ろしい虐待を受けたという事実を陪審員に共有できることを心待ちにしています」
マイケル・ジャクソンの遺産管理を行っている弁護士のハワード・ワイツマンは一方で、訴訟は棄却されることになるだろうと自信を覗かせている。
「控訴裁判所による判決は、起きてもいない性的虐待の責任がどういうわけかマイケル・ジャクソンの従業員にあるとする、マイケル・ジャクソンの会社に対する訴訟を復活させただけに過ぎません」とハワード・ワイツマンは声明で述べている。
一方、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体は先月、ディズニーとの無許可のテレビ・ドキュメンタリーをめぐる17ヶ月に及ぶ係争を決着させている。
ディズニーが所有する米テレビ局「ABC」は2018年、マイケル・ジャクソンについてのドキュメンタリー「ザ・ラスト・デイズ・オブ・マイケル・ジャクソン」を放送している。2018年5月、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体はディズニーに対して訴訟を起こしている。
訴訟では番組が無許可でマイケル・ジャクソンの遺産管理団体が所有する著作物の「かなりの部分」を使用したと主張されている。これには、マイケル・ジャクソンのミュージック・ビデオに加え、コンサートとドキュメンタリーの映像が含まれているという。
マイケル・ジャクソンの遺産管理団体のスポークマンは米『ローリング・ストーン』誌に次のように語っている。「問題は友好的に解決されました」
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