Andy Ford / NME

Photo: Andy Ford / NME

ジャーヴィス・コッカーはドイツ人の弦楽四重奏が加わった“Running The World”の新たなバージョンが公開されている。

ジャーヴィス・コッカーはインスタグラムでこの新バージョンの背景について次のように説明している。「こういう話なんだ。1ヶ月ほど前にカイザー・カルテットが彼らのアレンジによる“Running The World”を僕に送ってきてくれてね。歌うことを検討してくれないかと訊かれてね。それで、歌ったんだ」

「この曲は次の来たるアルバムに入れる予定なんだけど、最近の運動を受けて、みんながアルバムの一部を先に聴きたいと思っているかもしれないと考えたんだ」ジャーヴィス・コッカーは新バージョンのフル音源をYouTubeで公開している。

ジャーヴィス・コッカーは自身の2006年発表の楽曲“Running the World”をクリスマス週に1位にしようという運動を支持している。

「Cunts are still ruling the world(バカどもが今なお世界を支配している)」という一節を含む“Running the World”は、先日の保守党政権による選挙での勝利を受けて「包括性、抗議、愛、受け入れ、やさしさ」を広げるためにマイケル・ホールとダーシー・モリナによってチャートの1位にしようという運動がフェイスブックで立ち上げられている。“Running the World”はアルバム『ジャーヴィス』にシークレット・トラックとして収録されている。

「なんて不思議な数日間だったんだろう!」と自身に雪が降るGIF動画に添えて、ジャーヴィス・コッカーは述べている。「クリスマスに“Running the World”を1位にしようとする運動に携わってくれたすべての人に大きな感謝を伝えたいよ。最高だよね」

「僕らが自分たちのいる社会的/政治的/環境的状況に対する抗議として、この曲をみんなが選んでくれたことを誇りに思っているよ。最近のジャーヴィスの公演でもこの曲を演奏したんだけど、最後に『でも、長くは続かない』と歌ったりもしているんだ。僕は本当にそう信じているんだよ。諦めなければ、本当になるってね。今は寒く厳しい時期だけど、今回のような動きが起こったことは、あたたかいものや希望のようなものを感じさせてくれるんだ。クリスマスっぽいけどさ」

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