ザ・ポーグスのフロントマンであるシェイン・マガウアンは、代表曲“Fairytale of New York”の歌詞で「オカマ(faggott)」という言葉が使われていることについて改めて弁明している。
同曲の歌詞は近年議論を引き起こしており、先日、BBCの地方局のDJは「安っぽい下層階級の戯言」だと批判した上で、これ以上同曲を放送するのには「耐えられない」とリスナーに語っていた。
シェイン・マガウアンはアイルランドのテレビ番組「ザ・レイト・レイト・ショー」で同曲を披露するにあたって問題の歌詞について司会者のライアン・タブリディのインタヴューに応えている。
「この曲にポリティカル・コレクトネスは関係ないんだ」とシェイン・マガウアンは語っている。
「ゲイの人たちへの侮辱だって言われてきたけどね。どうしてそういうことになってしまうのか分からないよ」
番組でのパフォーマンス映像はこちらから。
問題の言葉が侮辱的になり得る理由をライアン・タブリディが説明すると、シェイン・マガウアンは次のように応じている。「バンドの誰ひとりとして考え直すべきものだとは思っていないけれどね」
昨年にもシェイン・マガウアンは同曲についてコメントを発表しており、当該の歌詞は会話形式部分において女性の登場人物のキャラクターに合わせたもので、「同性愛への嫌悪」を意図したものではないと述べている。
「キャラクターがあの言葉を使っているのは、彼女の話し方だったり性格に合っているからなんだ。彼女がいい人である必要はなかったし、健全な人である必要もなかった。彼女はある時代に生まれたある世代の女性で、ツキに見放されてやけになっていたんだ」とシェイン・マガウアンは声明で述べている。
「俺が歌詞を書いていく上で、彼女の言葉遣いはふさわしいものだった。差別するつもりで言っているわけではないんだ! 人間らしいキャラクターとして彼女は作られているし、曲に登場するあらゆる登場人物も物語も、天使たちの物語ではないし、まともな奴らでも立派な奴らでもないんだ。物語を効果的に伝えるために、楽曲に登場するキャラクターたちは時に悪魔だったり失礼な奴らになる必要があるんだよ」
一方、ブロンディのデボラ・ハリーは先日、ニュー・ヨークの公演でジェシー・マリンと共に“Fairytale of New York”をカヴァーしている。
その模様はこちらから。
広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.