トレント・レズナーとアッティカス・ロスは映画『ウェーヴス(原題)』のサウンドトラックが公開され、HBOによるドラマ『ウォッチメン』の第3弾となるサウンドトラックの詳細も合わせて明らかになっている。
映画『イット・カムズ・アット・ナイト』で知られるトレイ・エドワード・シュルツ監督による新作『ウェーヴス』が先月、全米公開されたことを受けて、トレント・レズナーとアッティカス・ロスは14曲を提供したサウンドトラックが各種ストリーミング・サービスでリリースされている。
ナイン・インチ・ネイルズの公式サイトではこのサウンドトラックについて「最もアブストラクトで、脱構築されて、美しい」トレント・レズナーとアッティカス・ロスの作品と評している。
映画『ウェーヴス』のサウンドトラックのストリーミングはこちらから。
トレント・レズナーとアッティカス・ロスはドラマ『ウォッチメン』のサウンドトラックの最後となる第3弾の音源が現地時間12月16日にリリースされることも決定している。映画情報サイト「バース. ムーヴィーズ. デス.」によれば、来たるサウンドトラックに封入されるライナーノーツには『ウォッチメン』の世界に存在する「ザ・ナイン・インチ・ネイルズ」というバンドの別現実での詳細が記されているという。
別現実では彼らはほとんど音楽をリリースしておらず、トレント・レズナーは1995年から音楽をリリースしていないという。ザ・ナイン・インチ・ネイルズによるサウンドトラックには『ザ・マンハッタン・プロジェクト』というタイトルが付けられており、同作はかつてカートワイゼン城があったという北ウェールズの「ザ・クレイター」という架空の土地でレコーディングされた設定となっている。
トレント・レズナーとアッティカス・ロスはサウンドトラック第3弾に5曲のボーナス・トラックが収録される予定だったことも明かしており、トレント・レズナーはこれらの曲を最終的に収録できなかった理由について、ドラマ『ウォッチメン』のクリエイターであるデーモン・リンデロフが原因だと冗談交じりに述べている。
「事の単純な真相として、アナログ盤の制作には時間がかかってしまうから、締め切りまでに後半のエピソードを完成させることができなかったんだよ(それにデーモンは最後まで僕らに任せっきりにしていたからね)」とトレント・レズナーは説明している。
第3弾に収録される予定だったという5曲のボーナストラックはアナログ盤の購入者に向けて無償でダウンロード配信されている。
ダウンロード・リンクはこちらから。
トレント・レズナーは以前、『ウォッチメン』のサウンドトラックを3つに分けたことについて、それぞれの間に一息つけるような時間を与えるためだと説明している。
彼は米『ビルボード』誌に対して次のように語っている。「今日において1時間30分の音楽をリリースするというのは、窓から放り出すようなものだと思うんだ。短い時間しか注意を向けることのできないオーディエンスと化してしまった僕らには負担が大き過ぎるんだよ」
「そういうわけで、いくつかに切って出したいと僕らは思ったんだ。そのほうが『ウォッチメン』らしいと思えたんだよね。音楽をリリースする愉快でクールな方法だと思ったし、物語の一部になれるとも思ったんだ」
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