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レディオヘッドのトム・ヨークやヤングブラッドらは多くの著名人と共に、労働党が歴史的敗北を喫して保守党の勝利に終わった現地時間12月12日に行われたイギリス下院の総選挙の結果に言及している。

ヤングブラッドは保守党が360議席以上を獲得して議席の過半数を確保したことを受けて「本当に心を痛めてる」と述べている。

「何かが変わるに違いないって心から信じていたのに、この闘いに破れてしまったことが本当に悲しい」と彼は述べている。

「けど、民主主義とはそういうものだからね。傷ついているけど、希望を失うつもりはない。いつの日か、世の中が進むべき方向を自分たちが決められる時がくることを俺は知ってるからね」

本名をドミニク・ハリソンというヤングブラッドは「怖い」としながらも、「さらに声高に叫び続けていく」と誓っている。

一方、トム・ヨークは次のようにツイートしている。「無言。 沈黙。」

一方、ストームジーは選挙の出口調査を受けてこの日を「暗い1日」と評したジャーナリストのメディ・ハサンの投稿をツイッターでリツイートしている。ストームジー本人からのコメントは現時点で発表されていない。

「UKにいるマイノリティたちにとっての暗い1日になった。とりわけイギリスに住むムスリムの人々にとっては『イスラム教こそが問題』だと言い、ヴェールを被った女性たちを嘲笑し、自分の政党に蔓延している反ムスリムのヘイトに目を瞑ってきた男が、お仲間のブリトン族から地滑り的に過半数が与えられるのを目撃しなければならなかったんだ」とメディ・ハサンはツイートしている。

リリー・アレンはインスタグラムに悲しい顔の絵文字を投稿して、UKには「人種差別と女性差別」が奥深くまで浸透してしまっているとキャプションで批判している。

「EU離脱についてだって言う人たちもいれば、あの日のジェレミー(・コービン)個人のせいだって言う人もいる。私にしてみたら、こんなこと誰も聞きたいと思っていないことは分かっているけど、人種差別と女性差別がこの国の奥深くまで浸透してしまっているんだと思うの。ボリスが勝ったのは、そうしたものを軽視している彼の態度のためよ」と彼女は述べている。

今回の総選挙で労働党は1935年の総選挙以来となる大敗を喫しており、一方で、保守党はマーガレット・サッチャーが政権を築いていた1987年に376議席を獲得した時以来となる議席数を獲得している。

全650議席中649議席の投票結果が発表されている記事執筆現在で、総選挙の開催が告知された先月には243議席を保有していた労働党が獲得した議席は203議席となっており、40議席を失うことが見込まれている。一方で、保守党の獲得議席数は364議席となっている。

労働党党首であるジェレミー・コービンはこの投票結果を受けて、「熟考期間」を終えた後で党首の座を降りることを表明している。

保守党党首であるボリス・ジョンソン現首相は総選挙後も首相を続投することが見込まれており、2020年1月末に向けて動いているEUからの離脱を押し進める上でさらに強い立場に立つこととなっている。

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