ロクセットのマリー・フレデリクソンが脳腫瘍との闘病の末に亡くなった。享年61歳だった。
彼女の訃報については遺族によってスウェーデンの新聞『エクスプレッセン』紙で発表されている。「大きな悲しみと共に我々の最大にして最も愛されたアーティストの1人が亡くなったことを発表しなければなりません」
声明ではマリー・フレデリクソンが過去に脳腫瘍を患っており、そうした「これまでの病気」に関連した合併症で亡くなったことも明らかにされている。
ロクセットは80年代中盤に世界的な人気を博し、“Listen To Your Heart”や1987年発表の“It Must Have Been Love”といった一連のヒット曲で知られている。なかでも“It Must Have Been Love”は世界中を席巻するヒット曲となっている。
ロクセットはリチャード・ギアとジュリア・ロバーツが出演したアカデミー賞ノミネート作『プリティ・ウーマン』のために“It Must Have Been Love”を再レコーディングしている。
ツイッターでは追悼の声が寄せられており、バンドメイトだったペール・ゲッスルは次のように述べている。「時が経つのは速くて、できそうもない夢を抱きながら小さなアパートで日夜を過ごしたのはそんなに昔のことじゃないよね。そして、その夢を僕らは最終的に手に入れることになったんだ」
「君の才能と寛大さに出会えたことは光栄だよ。すべての愛を君と家族に。ずっと同じであり続けることはできないんだね」
ブロンディのドラマーであるクレム・バークも「悲しい知らせ」だと追悼の意を表しており、ボーイ・ジョージは次のようにツイートしている。「ロクセットのマリー・フレデリクソンがガンとの闘いの末に亡くなったんだ。安らかに、そして遺族、友人、ファンにお悔やみを申し上げます。ガンなんて大嫌いだ」
Marie Fredriksson from Roxette has died after a battle with cancer. R.I.P and condolences to her family, friends and fans. I hate f******* cancer!!
— Boy George (@BoyGeorge) December 10, 2019
Sad news today . https://t.co/BGu9LwTqka
— Clem Burke (@clem_burke) December 10, 2019
マリー・フレデリクソンが脳腫瘍と初めて診断されたのは2002年で、その治療によって片目の視覚と聴覚の一部を失っていた。
ロクセットとして2009年にステージにカムバックしたが、2016年に活動を休止している。
マリー・フレデリクソンは当時次のように語っている。「素晴らしい30年でした。ロクセットのワールド・ツアーを振り返ると、楽しさと嬉しさしかありません。この年月の公演と思い出は私の人生においてずっと大きなものを占めることになるでしょう」
「特に私が深刻な病気になった後の2009年に復帰して、何度か世界中にロクセットを連れていくことができたのは誇りに思っているし、感謝しています」
「悲しいことにもうツアーの日々は終わりましたが、長く厳しい旅路をついてきてくれたファンに感謝する機会を持ちたいと思っています。6月にアルバム『グッド・カルマ』をリリースするのを楽しみにしています。私にとって本作はこれまでで最高のアルバムなのです」
マリー・フレデリクソンは夫のミカエル・ボリオス、2人の子供である娘のイネス・ジョセフィンと息子のオスカーを残している。
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