Sean Eriksson

Photo: Sean Eriksson

アヴィーチーは現地時間12月5日にストックホルムにて開催されたトリビュート・コンサートの映像がアーカイヴ公開されている。

このコンサートはリタ・オラやアダム・ランバート、アロー・ブラックをはじめとしたアーティストが総勢30名近いバンド・メンバーと共にストックホルムのフレンズ・アリーナでアヴィーチーの楽曲を約2時間にわたって披露したもので、DJのラインナップとしてはデヴィッド・ゲッタ、カイゴといったアヴィーチーとの親交で知られるアーティストも出演している。

アーカイヴ映像はこちらから。

また、この追悼コンサートの直前にはアヴィーチーの遺作として今年6月に発表されたアルバム『TIM』の最後の楽曲として収録されている“Fades Away (feat. Noonie Bao)”の新バージョン、“Fades Away feat. MishCatt (Tribute Concert Version)”が配信となっている。

“Fades Away”を共作したメンバーの1人であるヨアキム・バーグは今回の新バージョンのリリースにあたって以下のように語っている。

「この曲はティム、カール・フォーク、ジョー・ジャニアックと僕が2018年春に一緒にセッションをしている中で最初にできた曲なんです。ティムとジョーはこの日に初めて知り合ったんだけど、ティムはとにかくジョーの声と雰囲気をとにかく気に入っていました。60年代~70年代のバンドやアーティストたちがポップのジャンルを扱っているにもかかわらず、彼らの曲の中に何とも言えない不思議さがあることについて話していました。ひとえに高揚的な曲が多かったからですね。この会話がきっかけで“Fades Away”のアイディアが浮かんだんです」

「カールがシンセサイザーで盛り上がるコードを弾いて、ジョーがティムとリズムに合わせて歌い始めました。それが曲の一節になって、そこからはすぐに曲作りが進んでいきました。ある程度のコードのイメージとドロップ前の“Fades Away”と歌うパートのメロディの始まりは浮かんでいてて、この部分はすごく60年代的なコードで少し変なんですが、綺麗に仕上がっているんです。ティムとジョーがメロディを仕上げて、その後に歌詞を思いつきました」

「ドロップの時のスタッカート調のギターは、ジョーとカールがアコースティック・ギターで弾いていて、ティムがキーに合わせたメロディを思いつき、それをカールにすごく早く弾かせたんです。強いアクセントとかなり明確なリズムを指定されていたから、すごく弾くのが難しそうでした。でも、とても素晴らしい音で、とにかくそれを見ている側としては笑えました。ティムは「Don’t love it, How it all just fades away」の歌詞がとにかく大好きでした」

「今でこそ悲しい曲に聴こえてくるかもしれないですが、スタジオにいた僕らにとっては、この曲を書いていた時はとても気分が上がったし、楽しい気持ちでやっていたんです。のんきに明るい気持ちでこの曲を書いていて、よく笑い合ったり、冗談を言い合ったりしていたから、僕にとって“Fades Away”は、いつまでも前向きな曲であり続けます。変化を受け入れること、時間が過ぎ去ること、そして今自分にあるもので最高のものを創り出すことについて歌う至ってシンプルな歌なんです」

“Fades Away feat. MishCatt (Tribute Concert Version)”はこちらから。

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