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BBCの地方局、ラジオ・ソレントでDJを務めるアレックス・ダイクはザ・ポーグスとカースティ・マッコールによる“Fairytale of New York”を「安っぽい下層階級の戯言」だと批判した上で、これ以上同曲を放送するのには「耐えられない」とリスナーに語っている。

現在57歳のアレックス・ダイクは午後のラジオ番組への出演に先駆けて、現在は削除されているツイートで次のように述べている。「今年のクリスマスはラジオで“Fairytale Of New York”の放送を禁止しよう! 『ジャンキーの淫乱』『汚らわしいのよ、この蛆虫、安っぽい不潔なオカマみたいな人ね』という歌詞が、果たして子供たちに車の後部座席で歌ってもらいたい歌だと言えるのだろうか? 不快で安っぽい、下層階級の戯言の山でしかないわけでね。もっとマシなことができるよ!」

アレックス・ダイクはその後に出演した番組の中で、今後“Fairytale Of New York”を番組でかけることはないとして次のように説明している。「みんなのクリスマスを台無しにしたくはないんだけど、僕はもうザ・ポーグスとカースティ・マッコールによる“Fairytale of New York”をかけることには耐えられないと心に決めたんだ」と彼はリスナーに向けて語っている。

「クリスマス・ソングというのは、楽しそうにしている子供たちや、おもちゃ、クリスマス・ツリー、雪が積もった道路、スキー場のロッジ、トナカイ、ラッピング用の包装紙、サンタ、家族、地球の平和、そして愛について歌ったものであるべきだと思うんだ」とアレックス・ダイクは続けている。「ザ・ポーグスの“Fairytale of New York”はとても汚らわしい楽曲だよ」

“Fairytale of New York”はその歌詞をめぐってクリスマスの時期になると毎年のようにラジオで禁止されるべきかについての議論がなされており、同曲の次のような歌詞などが議論の対象となっている。「『あんたはクズなパンク野郎よ』/『お前はベッドの上で注射を打ちながら半分死にかけてる、ジャンキーの淫乱ババアだよ』/『汚らわしいのよ、この蛆虫。安っぽい不潔なオカマみたいな人ね。ハッピー・クリスマス、クソ野郎。これがあんたに会う最後になることを神に祈るわ』」

ザ・ポーグスのフロントマンであるシェイン・マガウアンは昨年、“Fairytale of New York”に向けられた批判に言及して、同曲について「同性愛への嫌悪」を意図したものではないと述べている。

「登場人物があの言葉を使っているのは、彼女の話し方だったり性格に合っているからなんだ。彼女がいい人である必要はなかったし、健全な人である必要もなかった。彼女はある時代に生まれたある世代の女性で、ツキに見放されてやけになっていたんだ」とシェイン・マガウアンは声明で述べている。

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