GETTY

Photo: GETTY

ビョークは、アイスランド・エアウェイヴスでの記者会見の場を使って、故郷アイスランドの高地全域で進んでいる電線の設置や道路、その他のインフラ建築に対し、地元民に抗議をするように求めるビデオを発表している。

ビョークのコメントは、環境保全団体「プロテクト・ザ・パーク」を代表したもので、アイスランドの高地における開発は、先頃行われたデーヴィッド・キャメロン首相とイギリス政府による、世界最長の海中ケーブルの設置を伴う国の再生可能エネルギーに関する話し合いに端を発していると指摘している。

ビョークは電線や道路、発電所といった開発がアイスランドの手つかずの大自然を破壊するのではないかと懸念し、11月17日までに建設に反対する行動を起こすよう地元民に要求した。彼女は国際支援も求めている。

ビデオの中でビョークは以下のように述べている。

「残り11日間のあいだ、ネット上での署名により頭上の高圧送電線の設置に反対することができます。送電線は全島に引かれる予定です。アイスランドは現在、ヨーロッパ最大の原生地域を有していますが、それが今終わりを迎えようとしているのです。政府はアイスランド中に50のダムと送電線の建設を予定しており、作業は来年開始します。この影響で、数年のうちにアイスランドの大自然が失われることになるでしょう」

ビョークが署名を呼びかけている嘆願書はこちらから。

http://heartoficeland.org/

この短い動画で、ビョークは奇抜なマスクを装着している。

この動画とともに 環境保全団体「プロテクト・ザ・パーク」は以下の声明を発表している。

「ビョークは、著名な作家で環境保護主義者でもあるアンドリ・スナイル・マグナソンと共に、Gætum Garðsins(「プロテクト・ザ・パーク」)を代表してレイキャビクで行われたアイスランド・エアウェイヴスの記者会見に出席し、アイスランドの高地での環境破壊に歯止めをかける緊急な対応の必要性を強調した」

「昨年3月に発足した『プロテクト・ザ・パーク』は、ヨーロッパ最大の原生地域を形成するアイスランドの高地の保護への意識向上を目的とする連盟です」

「アイスランドの高地は世界中の自然愛好家を数多く惹きつけています。アイスランド・ツーリスト・ボードのデータでは、外国人旅行客の80%が自然とのふれあいを目的としており、半数は中央高地を具体的な目的地として挙げています。アイスランドの最大の収益は、旅行業によるものとなっています。」

「高地帯は現在、法的に保護されていないため、自然保護とエネルギー活用を目的とするアイスランド政府の基本計画の下で、大規模な開発の脅威にさらされています。政府は道路の舗装および送電線と発電所の建設を具体的に計画しており、それにより景観は劇的に変化することとなるでしょう」

「ビョークは会見の一部としてビデオメッセージを発表し『政府に反対する我々への世界の援助』を求めています」

「アイスランドの高地への回復不能なダメージを防ぐため、『プロテクト・ザ・パーク』は国立公園の設立を提案しており、ギャロップの世論調査によると国民の大多数がこれを支持しています」

「この記者会見はイギリスの首相、デーヴィッド・キャメロンによるアイスランド訪問の1週間後に行われています。この訪問中に、イギリスーアイスランド電力特別委員会の発足が発表されました。同委員会は、イギリスに再生可能エネルギーを長期的に供給する世界最長の海底電力ケーブル(約1200km)設置の検討にあたります」

「記者会見に先立ち、アンドリ・スナイル・マグナソンがこう述べています」

「アイスランドに無限のエネルギーがあるという概念は、エルフやトロールの存在と同様の神話にすぎません。火山が有るからといって、直接コンセントをさして電力が得られるわけではないのです。アイスランドはすでにエネルギー生産がフル稼働の状況であり、イギリスにエネルギーを提供するためには、新たな発電所を設置する以外に道はありません」

「これが現実となれば、環境に深刻な被害をもたらすことになります。コザクラバシガンの営巣地や大西洋サケの生息地、またアイスランドの大自然が育んだ最大級の滝も複数破壊してしまうでしょう」

「昨年『プロテクト・ザ・パーク』がホストを務めたイベントでは、映画『NOAH』の上映やビョーク、パティ・スミス、オブ・モンスターズ・アンド・メン、リッキ・リーらのコンサートが行われ、3000万アイスランドクローナ(3,000万円弱)の基金が集まりました」

「当組織は引き続き、国立公園の設立という目標に取り組むとともに、アイスランドの資源には終わりがないので国の真の宝である自然を犠牲にしてでも利用するべきだという神話が偽りであることを証明していきます」

Copyright © 2019 New Music Limited. NME is a registered trademark of New Music Limited being used under licence.

関連タグ