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スリップノットは元メンバーであるクリス・フェーンがバンドを相手に起こした訴訟についてその一部が取り下げられたことが明らかになっている。

音楽サイト「メタル・サックス」によれば、クリス・フェーンとスリップノットのそれぞれの弁護士が現地時間11月26日に出廷した裁判で、クリス・フェーン個人の資格では法的に訴えることができないとして、スリップノットの元ビジネス・マネージャーであるロブ・ショアー個人に対する訴訟については取り下げられるとする判決が下されたという。

その一方で、ロブ・ショアーの会社に対する訴訟については依然として続行されるという。

クリス・フェーンはスリップノットとしての平等な報酬を受け取っていないとしてロブ・ショアーを訴えており、自身の個人的な会計やビジネス面での会計を管理する責任は彼やその会社にあるとしている。

一方で、スリップノットのメンバーであるショーン・クラハンやコリィ・テイラー、ニューヨーク以外の場所を拠点にしているスリップノット関連の企業は「個人の管轄ではない」として訴訟の取り下げを求めているほか、訴状に名前が記されているニューヨークを拠点とするスリップノット関連の企業もまた「訴訟に足る事実がない」として訴訟の取り下げを求めている。

残りの争点については2020年1月3日に行われる裁判で聴取されることが見込まれている。

この訴訟はクリス・フェーンがバンドに対して今年3月に起こしたもので、彼はスリップノットの会社や資産の適切な会計監査を行うよう求めているほか、自身に支払われるべき損害金や報酬の支払いを求めている。

スリップノットはその後、間もなくしてクリス・フェーンが脱退することを発表している。

スリップノットは彼の脱退に際して発表した声明で次のように述べている。「クリスはもうこれ以上スリップノットに参加しない理由を分かっています。スリップノットに参加し続けるために必要なことをするのではなく、非難して、主張をでっち上げたことに我々はガッカリしています。彼がとった道をとらないことを望んでいましたが、ここに参加するにはあらゆることで進化が必要なのです」

スリップノットにはクリス・フェーンの脱退後、いまだ正体の明かされていない「トルティーヤ・マン」という愛称で呼ばれている新メンバーがその代役として加入している。

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