Mitch Ikeda

Photo: Mitch Ikeda

ノエル・ギャラガーは新たなインタヴューでイギリスのEU離脱をめぐる問題について改めて語っている。

イギリスのEU離脱をめぐる問題は依然として不透明なままとなっており、ボリス・ジョンソン英首相率いる保守党は先日、現地時間12月12日に行われるイギリス下院の総選挙に向けた公約を発表して、2020年1月末までにEUからの離脱を目指すとする考えを改めて強調している。

EU離脱をめぐる問題について以前、イギリスの政治家たちを「恥さらし」だと批判していたノエル・ギャラガーは今回『ビッグ・イシュー』紙による新たなインタヴューで現在のイギリスの政情について語っている。

ノエル・ギャラガーはEU離脱は実現すると思うかという質問に「どう機能することになるのかが楽しみだよね」と語っている。「というのも、アイリッシュ海の真ん中に国境を引こうなんてことを言っているわけでさ。どうやって機能するって言うんだ? チビの男がボートでも漕ぎながら待っているとでも言うのかね? EUを離脱すべきではないと思うけど、もう投票はしてしまったわけで、離脱しなければいけないんだと思う。民主主義で決着をつけているんだからさ」

続けて、この国が前に進むことができると思うかという質問には次のように答えている。「そうは思わないね。抗議運動がなくなることや、ストリートから人々がいなくなることはないんじゃないかな」

「この国はど真ん中で分断されてしまっていると思うんだ。最終的にEUから離脱したところで、それを癒すことにはならないと思うんだよね。これ以上、状況が改善するなんてことはないんじゃないかな。永遠に分断されたままになってしまうんだと思う」

同じインタヴューの中でノエル・ギャラガーは現在の政治について「過激なもの」になっているとも指摘して、ボリス・ジョンソン首相や労働党党首であるジェレミー・コービンに言及しながら次のように語っている。

「今では労働党にも過激な党首がいて、保守党にも過激な党首がいてっていう状況になっているわけでさ。その中間の人々のことは気にかけられていないんだ。節度なんてものはないんだよ」と彼は語っている。

先月、ノエル・ギャラガーはYouTubeチャンネル「ファースト・ウィー・フィースト」の番組「ホット・ワンズ」に出演して、イギリスのEU離脱についてどう思うかという質問に次のように答えている。

「史上最悪の嘘だよ」とノエル・ギャラガーはEU離脱をめぐる当時の状況を批判し、次のように続けている。「この国は馬鹿馬鹿しくも後退しようとしているんだ」

「つまり、人々は民主的に選挙に投票したわけで、今はそれを見守らなければいけない状況にあるわけでさ。それなのに、政治家たちはそれを実現させないようにしているんだ」

彼は次のように続けている。「政治家たちは恥さらしだよな。いずれにせよ、政治家というのはほとんどが恥さらしなんだけどさ。イギリスの政治家はここ2年くらい、輝くような瞬間がないわけでね」

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ