GETTY

Photo: GETTY

メガデスのフロントマンであるデイヴ・ムステインは新たなインタヴューで今年6月に公表した咽頭ガンとの闘病について語っている。

現在58歳のデイヴ・ムステインは今年6月17日に自身のフェイスブックで咽頭ガンを患っていることを公にして、「90%の成功率があるという治療計画」を立てていることを明かしていた。

今回、デイヴ・ムステインは咽頭ガンを公表して以来、初となるインタヴューに応じて、米『ローリング・ストーン』誌に対して治療の進捗状況を明かしている。「治療のほとんどを終えているんだ。とても力がついたように感じているよ」と彼は語っている。

「放射線治療の後で担当者からすべての検査結果が良好だって言われたんだ。『まるでステージ1のような状態です。あなたは今頃、ステージ3に差しかかっていてもおかしくなかったのにです』ってね。その後で、(腫瘍学の専門家である)オンコロジストからも同じことを言われて、『とても強い方のようですね』って言われたよ。それで、俺たちは引き続き治療を進めていったんだ」

デイヴ・ムステインはまだ完治には至っていないとした上で、必要な治療は既に終えているとして、現在はリハビリを始めていることを明かしている。

また、彼は咽頭ガンを公表したことを受けて多くの人々から激励のメッセージが届いたことについても言及して、ファンや仲間たちから多くのメッセージが届いたことは「本当に驚きだった」として次のように語っている。

「気にかけてくれていると思っていなかった知り合いからもたくさんのメッセージをもらってね。なかでも驚きだったのは、古き兄弟である(メタリカの)ジェイムズ・ヘッドフィールドからメッセージに返信をもらったことだね。彼から連絡をもらえたのは本当に嬉しかったよ。誰かが彼について言っていることや、俺たちの普段の行動とは裏腹に、俺はジェイムズのことが大好きだし、ジェイムズも俺を愛してくれていて、俺のことを気にかけてくれているんだ」

「それが事実として今、(実際にこうしたことが)起きているわけで、分かってもらえると思うんだけどさ。俺が生命を脅かす病気にかかっていることを世間に公表した時に、誰が隣に立っていてくれるのかって言えば、それはジェイムズなんだ」

彼に激励のメッセージを寄せたのはジェイムズ・ヘッドフィールドだけではないようで、デイヴ・ムステインは次のように続けている。「それから、オジー(・オズボーン)からもテキスト・メッセージをもらったし、(キッスの)ポール・スタンレーからももらったよ。オジーからメッセージが届いたのは嬉しかったし、ポール・スタンレーからも届くだなんて思ってもみなかったよ。本当に驚いた。なぜなら、キッスが初めて登場した時には俺はまだ子供で、彼らのことが大好きだったんだからさ」

「全員に感謝しているよ。俺の振る舞いやビッグマウスのせいでつらい時間を過ごすことになった人たちに対してもね。俺のことを気にかけてくれた人たちに感謝している。彼らも言うように、結局のところ、このクレイジーなメタルのコミュニティで持つべきなのはお互いでしかないんだ」

「ガンに打ち負かされるつもりはないよ」とデイヴ・ムステインは続けている。「ファンには感謝しているし、もちろん家族や神様にも感謝している。とはいえ、ガンに打ち負かされるつもりなんて毛頭なかったんだけどね」

「かつて(ブラック・サバスのギタリストである)トニー・アイオミがガンになった時に、俺は『信じられない。彼は死ぬんだ』って思いながら涙を流したんだ。ステージ4のガンだって言われていたから思わず泣いてしまったんだよ。その後で、自分がガンになった時にも、『参ったな。自分は死ぬんだ』って思ったんだ。どれだけひどいものなのかが分からなかったからさ」

彼は次のように語っている。「その時にファンに思いを馳せて、みんながどれだけ悲しむことになるだろうかと考えたんだ。それで、『俺はこの病気に勝たないといけない』と思ったんだよ。何があろうと、自分にはできないだなんて絶対に思わないと決めたんだ。気持ちさえ向ければ、俺には何だってできるんだってね」

デイヴ・ムステインは先日、咽頭ガンから順調に回復していることを伝える家族との写真も公開されていた。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ