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物議を醸しているチケット二次販売サイトのヴィアゴーゴーはライバルのスタブハブを40億ドル(約4360億円)で買収することに合意している。

今回の買収は2020年3月までに完了する予定となっており、スタブハブの共同創業者にしてヴィアゴーゴーの創業者兼CEOであるエリック・ベイカーのもとにスタブハブが再び戻ることとなっている。

ヴィアゴーゴーの創業者で、現在もサイトを経営しているエリック・ベイカーは、スタブハブを共同で立ち上げた後、2007年に3100万ドルでeBayによって買収される前にスタブハブを去っている。「購入者たちはチケットの選択肢がより増えることになり、売却者たちはより幅広い購入者のネットワークを手にすることになります」とエリック・ベイカーは今回の買収について「スカイ・ニュース」に語っている。

「これら2つの企業が合併することでファンにも利点が生まれることになり、選択肢の増加や価格設定の向上に繋がることになるでしょう」

今回の買収はヴィアゴーゴーが今年、イギリスの競争・市場庁に法的措置を起こされたことに続くものとなっている。また、ヴィアゴーゴーは今年7月、高額転売のためにサイト上で誇大広告が使用されているとして、グーグルから広告の配信を停止される措置も受けている。

グーグルは声明で次のように述べている。「チケットを購入するために当社のプラットフォームをご利用いただく際には、それが信頼できる体験であることを保証したいと考えています」

「私たちが厳格な規約を定めているのはこれが理由であり、それに違反している広告主を見つけた場合には必要な措置を取らせていただいています」

ソサエティ・オブ・チケット・エージェンツ・アンド・リテイラーズ(STAR)やファンフェア・アライアンスといったチケット販売業界の複数の団体は昨年、グーグルに対してヴィアゴーゴーに何らかの措置を取るように訴えていた。STARらはヴィアゴーゴーについて、彼らが広告料金を支払っているのは検索結果で上位に掲載されるためだと主張していた。

一方、イギリス政府は今年3月、ヴィアゴーゴーが「消費者関連法に完全に従うまで」は同サイトを利用しないように消費者に呼びかけている。イギリス政府は当時の報告書の中で、ヴィアゴーゴーについて「あまりにも長期にわたって多くの音楽ファンに苦痛を与えている」と述べている。

競争・市場庁は昨年8月に初めてヴィアゴーゴーに対する法的措置を開始している。競争・市場庁は昨年11月、従来の手法を廃止して、消費者を保護するために法律を完全に遵守するようヴィアゴーゴーに求めることができる裁判所命令を取得している。

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