U2のラリー・マレンが、ストリーミング・サービスを対象としながら、音楽産業の直面している困難について語っている。
イノセンス・アンド・エクスペリエンス・ツアーが地元のダブリンで終了するのを前に、アイルランドのラジオ局「RTE 2FM」に対して、ラリー・マレンは次のように語っている。
「音楽産業は崩壊していると思うよ。若いアーティストの多くは収入を得ていなくて、これは現実の問題なんだ。僕らはそのシナリオには乗っていないわけだけど、でもアーティストにちゃんと報酬が支払われるようにしたいんだ」
「スポティファイや、アップルの新しいサービスや、その他のものについても、そうした企業はもっとアーティストに支払わなきゃいけなくなるよ。時間の問題でしかないね。こうしたサービスに関わってる企業にしても個人にしても、多くの人はそれを分かってると思うんだよね。アーティストに支払われるべきものが支払われてないのを知ってるんだ」
U2は今回のツアーのダブリン公演とベルファスト公演で、凝ったステージ・セットのために追加公演を発表できない事態に陥っている。会場に合わせて適応させなければならず、追加公演が困難だという。
バンドは、今回のツアーでシリアの難民をヨーロッパは受け入れるべきだと明言しており、ボノはこの問題についていくつかの公演で話している。
ドイツが受け入れ拡大を発表した後、イタリアでは次のように語っている。
「僕らは、21世紀においてヨーロッパをどうしていきたいのかという転換点にいるのかもしれないよ。今週、信じられないくらいすごいことが起きているんだ。ヨーロッパは7日前とは同じじゃないんだよ」
シリア難民に自分たちのオモチャを贈るドイツ人の子供の写真についても「ヨーロッパの歴史に残るだろう」としており、ドイツのアンゲラ・メルケル首相については「ヨーロッパの人道的象徴」と呼んでいる。
U2は11月7日にUKでの公演をグラスゴーで終えて、パリで公演を行った後、ベルファストとダブリンでツアーは締めくくられる。
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