エリック・クラプトンはクリームのドラマーにして結成メンバーである故ジンジャー・ベイカーのための追悼コンサートを開催することを発表している。
「エリック・クラプトン&フレンズ:ア・トリビュート・トゥ・ジンジャー・ベイカー」と銘打たれたこの公演は2020年2月17日にロンドンのハマースミス・アポロで行われることが明らかになっている。チケットは現地時間11月29日午前10時より販売される。
公演はクリームやブラインド・フェイスでエリック・クラプトンとジンジャー・ベイカーが共作した作品に焦点を当てるもので、収益は障害を抱える人々の支援を行っている福祉団体「レオナルド・チェシャー」に寄付される。出演者の前ラインナップは現時点で発表されていない。
娘のネッティ・ベイカーによって管理されているジンジャー・ベイカーの公式アカウントは追悼コンサートの開催を発表して、次のようにメッセージを寄せている。「このニュースを共有することができて嬉しく思います。エリック・クラプトンには心から感謝しています」
Very pleased to share this news. Big thank you to @EricClapton. Tickets on sale Friday. pic.twitter.com/sil49efBaV
— Ginger Baker (@GingerBDrums) November 25, 2019
ジンジャー・ベイカーは10月6日に亡くなっている。享年80歳だった
ジンジャー・ベイカーは1966年に、エリック・クラプトンとベーシストのジャック・ブルースと共にクリームを結成している。大きな反響を呼んだ『カラフル・クリーム』を含む4枚のアルバムをリリースし、バンドは1968年に解散している。ジンジャー・ベイカーとエリック・クラプトンはその後、元トラフィックのスティーヴ・ウィンウッドと元ファミリーのベーシストであるリック・グレッチと共にブラインド・フェイスを結成したが、活動はセルフ・タイトルのアルバムを1枚リリースするにとどまっている。
1970年にジンジャー・ベイカーズ・エア・フォースとして2枚のアルバムをリリース後、ジンジャー・ベイカーは18枚のソロ・アルバムを発表しており、最新作は2014年の『ホワイ?』となっている。また、フェラ・クティとも3枚のアルバムを共作している。ジンジャー・ベイカーは長い間ヘロイン中毒とも闘っており、2013年に『ガーディアン』紙に対して「29回」もドラッグから逃れられなかったと語っている。
ジンジャー・ベイカーの訃報を受けて、ポール・マッカートニーやリンゴ・スター、ミック・ジャガー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリー、ブライアン・ウィルソンら多くの著名人が彼に追悼の意を表明している。
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