マドンナについてフィッシャースプーナーのケイシー・スプーナーは彼女の最新作『マダムX』に収録されている“God Control”に参加したにもかかわらず、共作者としてクレジットもされていなければ支払いも行われていないとして批判している。
ケイシー・スプーナーは『マダムX』をプロデュースしたフランス人プロデューサーのミルウェイズと2017年7月に作業を行ったと主張しているという。
ケイシー・スプーナーはミルウェイズと共にメロディーの編集や調整に取り組んでいたとして、当時彼と共に取り組んでいた音源について、後にお蔵入りになったミルウェイズのソロ・アルバムに収録される楽曲に使われるものだと思っていたと述べている。しかしながら、ケイシー・スプーナーはその後、マドンナの“God Control”に自身がミルウェイズと共に作ったメロディーが使われているのを発見して驚くことになったと主張している。
「ピッチフォーク」によれば、ケイシー・スプーナーは当該の一件をめぐってやり取りされた日付の書かれていない一連のメールのスクリーン・ショットをインスタグラムのストーリーに投稿していたとのことで、そのうちの1つはマドンナの弁護士であるマイク・ゴールドスミスの電話番号が記されたものだったという。マドンナ側は当該の手紙でマドンナについて「ケイシーが楽曲制作に携わっていたことは把握していなかった」と主張しているほか、これ以上の法的措置を避けるためにケイシー・スプーナーのアドバンスを10000ドルから25000ドルに引き上げることも示唆していたという。
ケイシー・スプーナーはインスタグラムで自身の不満を吐露しており、もう懲りたとして「マドンナにめちゃくちゃにされたよ」と述べている。
マドンナとミルウェイズの署名が書かれた契約書のスクリーンショットを投稿して、彼は次のように述べている。「僕はクレジットもされてなければ、支払われてもいない。5ヶ月にわたってこの問題に対処してきたけど、もうウンザリだ。丁寧に我慢しながら付き合ってきたけど、もうそれもおしまいだよ! 正直、条件はひどいものだと思う。僕は出版権に対するロイヤリティ一の一時金として2万5000ドルの支払いを求めているわけだけど、訴訟の費用や税金を差し引けばたったの1万ドル(約108万円)になってしまうわけでね。弁護士によってもたらされている終わりの見えない悪夢のなか、メールの返信を待っているわけだけど……それも1万ドルのためだって言うのかい? 僕にはライヴの公演で得た収入のある程度の割合を受け取る権利があると思う。アルバムの売上では収入が稼げないからね。以上。マドンナもそれは例外じゃない」
「数字を見て、僕は考えを変えたんだよ、マドンナ。ツアーの利益の1%を受け取れれば、僕の貢献度や損害を賄えると思うんだ。要するに、初日の売り上げのことだよ。あなたがステージの上で遊びまわっている間に、僕はベルリンで無一文になっているんだ。強奪され、無視され、期限を延ばされた状態でね」
ケイシー・スプーナーの投稿はこちらから。
ケイシー・スプーナーは続けて、“God Control’”のデモ・バージョンだという音源もインスタグラムで公開している。
『NME』ではマドンナのマネージメント・チームに対してコメントを求めている。
マドンナの“God Control”に対して批判が寄せられたのは今回が初めてではなく、マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校銃乱射事件の生存者で、銃規制活動家でもあるエマ・ゴンザレスは今年7月、マドンナの“God Control”のミュージック・ビデオをツイッターにて激しい言葉で批判している。
6月27日に公開された“God Control”のミュージック・ビデオはアメリカにおける銃犯罪に警鐘を鳴らす内容とされている。ジョナス・アカーランドが監督したミュージック・ビデオはマドンナとクラブの観客が夜を満喫するなか、1人の襲撃者がダンスフロアで銃を乱射するものとなっている。
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