ビョークは現地時間11月19日にロンドンで行った公演で環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリからのメッセージを演出に取り入れている。
ビョークはニューヨークでの公演からスタートした「コルヌコピア」ツアーのロンドン公演をO2アリーナで行い、パフォーマンス中にグレタ・トゥーンベリからのメッセージをスクリーンで流しているほか、「未来を想像して。そこに参加してほしい」と書かれたメッセージをステージに映し出している。
「環境についての重要なメッセージに満ちた華々しい息を呑むような公演」と1人のファンが評しているこの日のステージで、ビョークは最新作『ユートピア』の楽曲群を弦楽四重奏やコーラス、フルートのアンサンブルと共に披露しているほか、“Isobel”や“Venus as a Boy”を含む自身のヒット曲も披露している。
観客が撮影したパフォーマンスの模様やビョークの公式インスタグラムに投稿されているこの日の写真はこちらから。
.@GretaThunberg got her own part of #bjork’s amazing show in the O2 arena in London tonight. The climate movement is taking its space. pic.twitter.com/Rz5BQQzeCk
— Jonathan Eng (@JonathanEng) November 19, 2019
Wow, that was good!! @bjork brought her #Cornucopia tour to the @TheO2 in her “second home” of London last night and the (environmental) message was loud and clear. And while the focus as ever was on the new, she still found space for ‘Venus As A Boy’ and ‘Isobel.’ “Flutes rock!” pic.twitter.com/hPCcs4LXtR
— Ralph Moore (@RalphusMoorus) November 20, 2019
ビョークは14種類の手作りの(鳥の鳴き声のような音が出る)バードコール・フルートがセットになった『ユートピア』の新たなボックスセットを11月1日にリリースしている。『ユートピア』は2017年にリリースされたアルバムで、ビョークが現在行っている「コルヌコピア」ツアーのベースとなる作品となっている。
ビョークは一風変わった付属品を思いついた経緯について声明で「『ユートピア』は鳥の鳴き声が多くを占めていて、音楽的にはシンセサイザー/鳥、鳥/フルート、フルート/シンセサイザーの間を変化していくようなものになっているの」と述べている。「そういう雰囲気がアルバムを通したテーマとして合ったのよ。そういうわけで、これらの手作りの木製フルートが特定の鳥たちの声にそっくりだと気付いた時にはすごく興奮したわ。それで、みんなも私と同じ体験をしてみたいと思うんじゃないかしらって思ったの」
また、ビョークはフィーヴァー・レイやザ・ナイフと共にお互いの楽曲をリミックスした音源を収録した12インチのアナログ盤も11月1日にワン・リトル・インディアン・レコードからリリースされている。
ビョークは同作でフィーヴァー・レイの2017年の楽曲“This Country”をリミックスして、同曲でリフレインされる“this country makes it hard to fuck”というフレーズをそのタイトルとして使用している。一方で、フィーヴァー・レイとザ・ナイフはそれぞれビョークの『ユートピア』に収録された“Features Creatures”をリミックスしている。
『NME』は2017年にリリースされた『ユートピア』について4つ星をつけたレヴューで次のように評している。「芸術に実生活や徹底的な実験が交わった『ユートピア』は、抗えない魅力を持った作品だ」
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