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カニエ・ウェストはキリスト教の教えをより広く普及させるために自身の「傲慢さ」を使っていきたいと語っている。

カニエ・ウェストは10月にゴスペルに大きく傾倒した通算9作目となる最新作『ジーザス・イズ・キング』をリリースしており、神への信仰心がニュー・アルバムに大きな影響を与えたことを公言している。

現地時間11月17日、テキサス州ヒューストンでテレビ宣教師であるジョエル・オスティーンのレイクウッド教会にスペシャル・ゲストとして出演したカニエ・ウェストはどのように自身のクリスチャンとしてのルールを再発見し、神に献身しようと思うに至ったのかについて語っている。

カニエ・ウェストは2016年に「セイント・パブロ」ツアーのさなかで精神を病んだことで自身の信仰が変化していったと説明しており、そのとき高次のパワーによる「ヴィジョン」を体験し始めたという。

「神は長い間にわたって俺に呼びかけてくれていたんだけど、悪魔がずっと邪魔をしていたというのが今では分かるんだ」とカニエ・ウェストは語っている。

「俺がどん底にいたとき、神は共にいてくれて、俺にヴィジョンを送って、鼓舞しようとしてくれたんだよ。精神を病んだ後、UCLAの病院でゆっくりしていた時のことを覚えているんだけどさ。俺が教会をスケッチしていたのが証拠として残っていてね。俺はカラバサスの真ん中で教会を始めたいと思っていたんだよ」

そうした出来事の影響でカニエ・ウェストはよりもっとゴスペル・サウンドを導入するようになり、最終的にクリスチャン・ラップ・アルバムである『ジーザス・イズ・キング』を制作している。カニエ・ウェストはアルバムを通じて、自身ならではの率直な言葉で神の言葉を広めたいとしている。

「俺がこれまでさらしてきた傲慢さや図々しさ、うぬぼれ、そのすべてを今は神が神のために使っているんだよ」と彼は続けている。「というのも、俺は立ち直る度に、そこで一線を引いて、『自分が仕えているのは神で、自分に向けられた武器もうまくいくことはない』と思うからね」

「神は勝利を収めてきたわけで……今回は神がこれまで創造した最も偉大なアーティストが神のために動いているんだ」

『NME』は『ジーザス・イズ・キング』について「歓喜に満ちたゴスペルのコレクション」と評している。

4つ星をつけたレヴューで『NME』のジョーダン・バセットは次のように述べている。「偉大なるロックスターの先代たちと同様、カニエ・ウェストは神のジュークボックスのヴォリュームを上げている。『ジーザス・イズ・ゴッド』には彼のトレードマークとも言える突飛なユーモアこそ欠けているかもしれないが、その不足分をあたたかさや未来への希望が補っている」

先日、カニエ・ウェストは『ジーザス・イズ・キング』を引っ提げたツアーを「すぐに」スタートさせる可能性も示唆している。

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