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ボブ・ディランがかつて南フランスで行われた公演でザ・ローリング・ストーンズに怒りをぶつけたときの逸話をザ・ブラック・クロウズのクリス・ロビンソンが語っている。

ザ・ブラック・クロウズはデビュー・アルバム『シェイク・ユア・マネーメイカー』の30周年を記念して再結成することを発表しており、「ザ・ハワード・スターン・ショー」に出演している。

再結成以外にもザ・ブラック・クロウズはかつての逸話についても振り返っており、南フランスのモンペリエでボブ・ディランとザ・ローリング・ストーンズのサポート・アクトを務めた時のことについても触れている。

「いつだってあの日を忘れることはないだろうね。あれは自分がボブ・ディランと会った日で、彼はなんと言っても最大のヒーローだからね」とクリス・ロビンソンはハワード・スターンに語っている。

ザ・ローリング・ストーンズはボブ・ディランと共演して“Like a Rolling Stone”を披露するつもりだったとのことだが、計画通りにはいかなかったのだという。

「コーラスに差し掛かったところで、ボブの番が来たんだけどさ」とクリス・ロビンソンは説明している。「ボブはマイクのところまで行ったんだけど、何も歌わなかったんだ。見回してみたら、みんな『OK』という感じでね。歌い出しを見失っちゃったみたいだから、もう一度、戻ってみようという感じだったんだけどさ。ボブはマイクに寄り掛かるだけで、やめてしまったんだよ」

ボブ・ディランは最終的に何かを歌ったものの、曲が終わる前に立ち去ったという。ボブ・ディランはステージの去り際にザ・ローリング・ストーンズのほうを振り返り、中指を立てて「ファック・ユー!」とクリス・ロビンソンは語っている。「これまでの人生で観た最高のコンサートだったね」

クリス・ロビンソンが語っている動画はこちらから。

ザ・ブラック・クロウズは2015年に解散したが、ギタリストのリッチ・ロビンソンは兄でフロントマンのクリス・ロビンソンとの意見の不一致を理由に挙げている。

リッチ・ロビンソンは解散に際して発表した声明の中で「バンドに関して平等の分け前を受け取ることを放棄するように求められ、28年間連れ添ったオリジナル・パートナーであるドラマーのスティーヴ・ゴーマンに対しては100%の分け前を放棄し、給料制の従業員になるよう求めた」ことに我慢がならなかったと述べていた。

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