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ビリー・アイリッシュはインタヴューで最新シングル“everything I wanted”について語っている。

ビリー・アイリッシュは一連の予告を経て現地時間11月13日に新曲“everything I wanted”をリリースしている。ビリー・アイリッシュは11月6日に公開されたインスタグラムのストーリーで新曲をリリースすることを予告しており、『ヴァニティ・フェア』誌の新たな記事は数週間公開されないことをファンに伝え、その「代わり」として自身が来週新曲をリリースするとしていた。

ビリー・アイリッシュは「Beats 1」のゼイン・ロウの番組に出演して“everything I wanted”の制作過程や来たるアリーナ・ツアーについて語り、今回の新曲に締め切りを設けなかったことでいかに気楽に取り組むことができたかについて語っているほか、ミート・アンド・グリートでナオミ・キャンベルに「魅了された」時のことについても振り返っている。

最新シングルの“everything I wanted”についてビリー・アイリッシュは次のように語っている。「すごく満足しているわ。とても満足してる。この曲にはいろんな意味が込められているの。楽曲の歌詞のそれぞれに特定の意味が込められているし、一つ一つが特定の状況について書いたものになっている。私は今回、すべての歌詞を自分自身にとって意味を持っているようなものにしたいと思ったの。たとえそれが、他の人たちには共感できないようなものであったとしてもね」

「けど、私自身、この曲の何に満足しているかって、この曲が名声に不満をぶつけているようなものにはなっていないということなの。この曲は、自分が望んだものが夢に見ていたようには手に入らないこともあるということを歌ったものになっているわ。ただの夢に過ぎないんだからっていうね」

ビリー・アイリッシュは楽曲の一部を水中でレコーディングしたことも明かして、次のように語っている。「そうせずにはいられなかったのよ。『冗談でしょ?』って思ったけどね。けど、あの一節に関しては、そうせずにはいられなかったの。『My head was underwater(私の頭は水中にあった)』という一節について話していたんだけど、『ねえ、ちょっと待って。これはいい機会じゃない?』っていうふうになったのよ」

続けて、ビリー・アイリッシュは来たるアリーナ・ツアーについて言及して、「すごく楽しみにしている」として次のように語っている。「私にとって初めてのアリーナ・ツアーなの。アリーナで公演をやったことはあったけど、ツアーとしては初めてなわけでね。今回は全部がアリーナでしょ」

「もしかすると、エネルギーをより近くで感じられる小さな会場のほうがパフォーマンスするには楽しいのかもしれないけど、アリーナのバックステージのほうが憂鬱な気分にならないような気がしているの。太陽の光を見ることがないということはことは除いてね。そのせいでおかしくなってしまうかもしれないわけだし。『4日くらい太陽を見ていないわ』っていうような時期も何日かあると思うの。そういうわけで、うまくバランスを取る必要があるわけだけど、すごく楽しみにしているわ」

ビリー・アイリッシュは続けて、ミート・アンド・グリートでナオミ・キャンベルに「魅了された」時のことを振り返り、次のように語っている。「彼女には本当に圧倒されたわ……誰かから、『ナオミがあなたに会いたがってる』って言われたのよ」

彼女は次のように続けている。「彼女が私のところに来てくれて、強く抱きしめてくれたの。本当に幸せだったわ。どういうわけか、私はたまにハグが本当にイヤになる時があるんだけどね。ハグを不快に思う時もあるんだけど、彼女のハグは最高だった。彼女はその日のイベントで注目していたのは私だけだったって言ってくれたし、ずっと私に会いたかったって言ってくれたの。それで、『あなたと写真を取らないと』って、他の人に自分の携帯を渡して私との写真を撮ってくれたの。『あなたって本当に最高よ!』って私は伝えたわ。彼女はもう50歳になろうとしているのに、まるで18歳のような見た目なのよ」

『NME』は“everything I wanted”についてレヴューで次のように評している。「ポップスターになる夢を追う中で、名声や成功が自分を傷つける棘になるという話は今に始まったものではないが、それはビリー・アイリッシュが最近になって身にしみて考えるようになったものではない。彼女はこの曲でそうした概念に言及しながら、16倍速で進んでいる自分の人生について歌い上げている」

「彼女は事前にこうなることを知っていたとしても、同じことをしていただろうかと自身に問いかけている。アーティストとしての幸せや健康は、記録の更新やスポティファイでヒットすることよりも重要なことだが、この美しい“everything I wanted”が証明しているように、もしもビリー・アイリッシュが登場していなかったとしたら、2019年のポップ・カルチャーはるかに退屈なものになっていたことだろう」

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