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ポール・マッカートニーザ・ビートルズを知らない世界を描いた映画『イエスタデイ』を観に行ったことを認めて、同作について「とても気に入った」と語っている。

映画『イエスタデイ』はヒメーシュ・パテル演じる主人公のジャック・マリック以外、誰もザ・ビートルズを知らない世界を描いたもので、『トレインスポッティング』や『スラムドッグ$ミリオネア』で知られるダニー・ボイルが監督を務め、『ラブ・アクチュアリー』や『ノッティングヒルの恋人』で知られるリチャード・カーティスが脚本を手掛けている。

ポール・マッカートニーは『イエスタデイ』の公式の試写会への招待に丁重に断りを入れたことを明かして、妻であるナンシー・シヴェルにアメリカのハンプトンにある映画館で一緒に同作を観ないかと誘ったと語っている。

「『ラブ・アクチュアリー』を監督したリチャード・カーティスがアイディアを書いた手紙を僕に送ってきたことがきっかけだったんだ。『恐ろしいアイディアだな』って僕は感じたんだけど、そのことは彼に伝えずに、『面白そうだね。幸運を祈るよ』と伝えたんだ」と彼は米『ビルボード』誌に語っている。

「それ以外のことは何も考えていなかったよ。その後で、誰かからダニー・ボイルが監督をやると聞いて、『成功する確信が持てたんだな』って思ったんだ。それ以上のことは何も思わなかったんだけど、彼らから試写会に来ないかと誘われてね。それで、僕はナンシーに訊いて、『2人で映画館へデートしに行こう』ということを言ったんだ」

彼は次のように続けている。「僕らは夏にハンプトンズにいたんだけど、そこに映画館があったから、チケットを2枚買って、館内が暗くなった頃に中へ入ったんだ。数人は僕らに気が付いていたけどね。後ろの席に座って、クスクス笑いながら観ていたよ。特に、ポール・マッカートニーのことに言及している場面を観た時にはさ。僕らの前に座っていた数人のお客さんには気付かれたけど、他の人たちは映画に見入っていたよ。映画はとても気に入ったね」

また、ポール・マッカートニーは来年の上演が予定されている、現在取り組んでいる映画『素晴らしき哉、人生!』のミュージカル作品についても言及している。

彼は次のように語っている。「僕がこれまでミュージカルをやりたくないと思っていたのは、それに足る強力なストーリーが思い浮かばなかったからなんだ。けど、ロンドンで演劇のプロデューサーをやっているリヴァプールの学生時代からの友人(ビル・ケンライト)から電話で、『『素晴らしき哉、人生!』のミュージカル化の権利を獲得したよ』っていう連絡をもらってね。それなら、強力なストーリーだと思ってね」

「それで、脚本家のリー・ホールと会うことにして、演劇としてどういう構想を練っているのかを知りたくて、冒頭の20分の脚本を書いてもらったんだ。その時は僕もハンプトンズで休暇を取っていた時で、自由な時間がたくさんあったんだよ。それで、脚本に目を通してみて、『いいオープニングだ。気に入ったよ』って思ったんだ。その後で、ピアノの前に座って、彼が書いた仮の歌詞にメロディーをつけていったんだ。8月のことだったね。書いたものを彼らに送ったら、『最高ですね』って言ってくれてね。そういうわけで、順調に進んでいるよ」

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