ボリス・ジョンソン英首相はザ・クラッシュのファンであることを公言したことをめぐってファンから批判が寄せられている。
先日、ボリス・ジョンソンは現地時間12月12日に行われる来たるイギリス下院の総選挙に向けて保守党の本部内を歩きながら質問に答えていくというキャンペーン動画が公開されており、当該の発言はその動画の中でなされている。
動画の中で、ボリス・ジョンソンはお気に入りのバンドは誰かという質問に次のように答えている。「そうだな、ザ・クラッシュか、ザ・ローリング・ストーンズのどちらかだよ。最近は主にザ・ローリング・ストーンズを聴いているかな。そういうわけで、好きなように受け取ってくれ」
ボリス・ジョンソンの発言を受け、ザ・クラッシュのファンはツイッターですぐさま懸念を表明している。「(元英首相の)デーヴィッド・キャメロンはザ・ジャムが好きだと言っていたし、ボリス・ジョンソンはザ・クラッシュが好きらしい。この軟弱どもは歌詞を聴いているのかね? お次は(保守党に所属する下院院内総務の)ジェイコブ・リース=モグがN.W.Aが好きだとか言い出して、ずっと西海岸のヴァイブスに夢中だったとか言い始めるんだろうな」とあるユーザーはツイートしているほか、別のユーザーは次のように述べている。「ザ・クラッシュが好きなフリなんかするなよ、保守党の嘘つきのろくでなし野郎」
David Cameron liked The Jam. Boris Johnson likes The Clash. Do any of these chinless fucks even listen to the lyrics?
Next Jacob Rees Mogg will be telling us how he loves NWA and was always down with the west coast vibe.
— Mark Hebden (@unionlib) November 12, 2019
Don't pretend to like the Clash, you lying Tory fuckbrain#VoteLabour
I Fought the Law – Boris Johnson x The Clash https://t.co/pXxiMQ6Amg via @YouTube
— Steve Davies (@unioneyes) November 13, 2019
ツイッターでの一連の反応はこちらから。
Please, Mick Jones @BigAudioDyn Paul Simonon or Topper Headon, inform Boris Johnson (as Johnny Marr did when David Cameron claimed to be a Smiths fan) that he's not ALLOWED to like The Clash.
(I'd challenge the cunt to name more than 2 Clash songs off the top of his head anyway)
— Simon Price (@simon_price01) November 12, 2019
「ミック・ジョーンズに(彼が所属する)ビッグ・オーディオ・ダイナマイト、ポール・シムノン、もしくはトッパー・ヒードン……お願いだからボリス・ジョンソンに(かつてザ・スミスのファンだって言ったデーヴィッド・キャメロンに対してジョニー・マーがしたように)彼はザ・クラッシュを好きになる資格がないって伝えてくれない? (どちらにせよ、あのクソ野郎にはザ・クラッシュの楽曲を2曲以上挙げてみろって言いたいけどね)」
@BorisJohnson So your favourite band is @TheClash !!! ????
Yet another lie… however,
I can assure you there is no chance that you are the Clash's favourite PM. You represent EVERYTHING the Clash stand against.— Chris McDougall?????????☠️ (@chrissybhoy777) November 13, 2019
「ボリス・ジョンソンのお気に入りのバンドはザ・クラッシュらしい! また嘘をつかれたわけだけど、あなたがザ・クラッシュのお気に入りの首相でないことは間違いないね。あなたはザ・クラッシュが立ち向かってきたすべてを象徴しているんだ」
So racist peddler of xenophobia @BorisJohnson says his favourite band is The Clash.
How does that work then Johnson? The Clash were an anti racist band, vehemently against authoritarian self-proclaimed elite power hoarders. Joe Strummer despised everything you stand for pic.twitter.com/91XTLTu57G
— Will Black (@WillBlackWriter) November 12, 2019
「そういうわけで、外国人嫌悪を広める人種差別主義者のボリス・ジョンソンが、お気に入りのバンドはザ・クラッシュだって言っているらしい。どうすればそんなことが成立するんだい? ザ・クラッシュは反人種差別主義のバンドだったし、選ばれし力を持っていると自称する権威主義者たちに徹底的に歯向かってきたんだ。ジョー・ストラマーはあなたが拠って立つすべてを軽蔑してきたんだよ」
Think on @BorisJohnson Your fake love of The Clash is not welcome pic.twitter.com/BfjDrKvbki
— BelleVueRuth (@CurlyRuthRuns) November 13, 2019
「考えてみて、ボリス・ジョンソン。ザ・クラッシュに対するあなたの偽物の愛は歓迎されないわ」
Just heard Boris Johnson likes The Clash. pic.twitter.com/sNUsnurKda
— Simon (@clashboy23) November 12, 2019
「ボリス・ジョンソンがザ・クラッシュを好きだって聞いたんだ」
Please let the surviving members of the Clash let Boris Johnson know what they think of him using them for votes.
— John Niven HQ (@estellecostanza) November 12, 2019
「ザ・クラッシュの存命のメンバーたちには、ボリス・ジョンソンが自分たちを得票のために使っていることについて思うところを彼に伝えてほしいね」
一方、ボリス・ジョンソンの発言を擁護しているユーザーもおり、ボリス・ジョンソンについてかつて彼が「デザート・アイランド・ディスク」に出演した際、無人島に持っていく音楽としてザ・クラッシュの“Pressure Drop”やザ・ローリング・ストーンズの“Start Me Up”を挙げていたと指摘している。
There's some consistency here, he picked Start me up by the Stones and Pressure Drop by The Clash on Desert Island Discs in 2005. French mustard was his luxury though, I imagine he's busy stockpiling that now :)
— Matthew Fraser (@mfraser19681) November 13, 2019
ザ・クラッシュのメンバーは現時点でボリス・ジョンソンの発言に反応を示しておらず、『NME』では彼らにコメントを求めている。
約10年前には、デーヴィッド・キャメロン元英首相がザ・スミスのファンだと公言した際にも今回と同様に物議を醸すこととなっており、元ザ・スミスのギタリストであるジョニー・マーは2010年に次のようにツイートしている。「デーヴィッド・キャメロン、ザ・スミスのファンだって言うのはやめてくれ。そんなはずがないんだから。好きになることを禁止するよ」
また、ジョニー・マー今年7月、ボリス・ジョンソンを愛嬌のある愉快な人物だと考えている人々を批判している。「愛嬌のある愉快なキャラクターであるかのように『ボリス』と呼ぶのは止めてもらいたいね。彼のことはきちんとフルネームで呼ぶべきだ。『ろくでなしのボリス・ジョンソン』とね」と彼はツイートしている。
一方、ノエル・ギャラガーは先日、リアム・ギャラガーよりもボリス・ジョンソン英首相を兄弟にしたほうがマシだと語っている。
「ボリスのほうが楽しませてくれるとは言えるよな」とノエル・ギャラガーは『デイリー・スター』紙に語っている。「英語の使い方は彼のほうが秀でているね」
一方で、ノエル・ギャラガーは見た目においてはリアム・ギャラガーに軍配が上がることを認めている。「見た目はリアムのほうがいいけどな」と彼は語っている。「俺はきっと、2人のどちらともうまくいかないだろうな」
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