GETTY

Photo: GETTY

ザ・フーのピート・タウンゼントはかつての自身によるギターの破壊行為を振り返り、今後ギターを破壊することがあるとすれば「チャリティーのため」だけだと語っている。

ザ・フーのギタリスト/シンガーであるピート・タウンゼントはかつてステージで自身の楽器を破壊してきたことで知られており、今回、BBCラジオ2によるインタヴューに応じて「今もギターを破壊することはあるのか」という質問に答えている。

「長い間ギターは破壊していないよ。僕にとっては、アーティストとして若さを表現するための行為だったんだ」と彼は応じている。「かつて(テレビ司会者の)デヴィッド・ レターマンからギターを破壊してくれるように頼まれたことがあってね。その後でオークションに出品すると言われたんだ。それで、『チャリティーのためなら』ということで了承したんだよ」

「それで、僕はテレビ番組でギターを破壊して、そのギターは16万8000ドル(約1830万円)で落札されたんだ……チャリティーのためであれば、ギターを破壊してもいいかもね」

ピート・タウンゼントは長きにわたる自身のキャリアについても振り返り、数十年にもわたってバンドの楽曲が意味を持ち続けていることに「驚いている」と語っている。

彼は次のように語っている。「(シンガーである)ロジャー・ダルトリーも僕も、音楽をこんなにも長く続けられていることや、僕らの音楽が今も影響力や意味を持っていることに驚いているんだ。来年もUKツアーをできるなんてとんでもないことだよ」

同じインタヴューの中で、ピート・タウンゼントは昨今の音楽業界についても語っており、今の音楽は「2つの両極にある基準に二分されている」とした上で、ザ・フーの音楽はその「両方にまたがる」ものだと語っている。

彼は次のように語っている。「今の音楽は2つの両極にある基準に二分されているような気がしていてね。一つはシンセ・ドラムやビート、シンセサイザーを使ってレコーディングするような、コンピューターで作れるもので、もう一つはザ・1975のようなバンドが作っているような、伝統的なロックンロールのメソッドを使ったものという具合にね」

「僕らの音楽はその両方にまたがっているものだと思うんだ。僕らはシンセサイザーを初めて取り入れたロック・アーティストの1組だからね」

先日、ピート・タウンゼントはかつての自身による残念な「ロックンロール」的行為について語っている。

ピート・タウンゼントは英『ビッグ・イシュー』誌に次のように語っている。「僕はずっと、ロックンロールに対してかなりスノッブだったんだよね」

ザ・フーのドラマーである故キース・ムーンがかつてホテルの部屋の窓からテレビを投げ捨てた有名な事件にも彼は言及して、次のように語っている。「テレビが窓から投げられた時、僕はキース・ムーンを見てこう言ったんだ。『何て馬鹿なんだ。本当に時間の無駄だよ』とね」

「それから、同じようなことが2、3度あったんだけど、『何て馬鹿なんだ』と僕は思っていたよ」

ドキュメンタリー『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight』をディズニープラスで見る 広告

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ