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テイラー・スウィフトは自身のバック・カタログの権利を保有する前所属レーベルのビッグ・マシーン・レーベル・グループを買収したスクーター・ブラウンを批判した時のことを振り返っている。

テイラー・スウィフトは今年6月、ビッグ・マシーン・レーベル・グループのオーナーであるスコット・ボーチェッタに対して自身のマスター音源の権利を購入する権利を与えてもらえなかったと公に批判している。テイラー・スウィフトは彼がスクーター・ブラウンに自身のマスター音源を売却したことについて「最悪のシナリオ」と評していた。

ジャスティン・ビーバーアリアナ・グランデらのマネージャーを務めるスクーター・ブラウンはビッグ・マシーン・レーベル・グループを3億ドル(約324億円)で購入している。

今回、テイラー・スウィフトは公開書簡を投稿することを決めた理由について、スコット・ボーチェッタとの長年にわたる関係性を公にするためだったと説明している。

「ファンの人たちに私が置かれている状況を知ってもらうことが大切だと思ったの。私の人生のあらゆる側面に影響を与えることになるのは分かっていたから、ファンの人たちには一番に知ってもらいたかったの」と彼女は『ミュージック・ ウィーク』誌に語っている。

「それに、彼らのなかにはいつか音楽を作りたいと思っている人たちがいることも知っているわ」と彼女は続けている。

「新人のアーティストたちはこれを読んで、『待って、私はこういうものにサインしようとしているの?』って思うんじゃないかと思ったの。不公平なものにサインする必要はないのよ」

「するべき質問をできずに、間違った交渉の場で間違った人たちと座っているのだとしたら、その人たちからは何もかもを持って行かれてしまうのよ」

ビッグ・マシーン・レーベル・グループから6枚のアルバムをリリースしているテイラー・スウィフトだが、彼女は当時について「クリエイティヴ面での制約」や継続的な「問題」を抱えていたとして次のように語っている。

「私は自分が与えすぎているんじゃないかと思っていたの。いつかこの報いが返ってきてもいいんじゃないかって」と彼女は語っている。

「最終的には新しいレーベルとの間にそうした寛大な姿勢を見つけることができたわ。『望むものを手にする権利が君にあるのかは分からない』なんてことを言われていた10年後くらいに、『そう、君は望むものを手にする権利がある』っていうことを面と向かって言ってもらえたわけでね。自由がついてきたのよ」

テイラー・スウィフトは2018年、新たにビッグ・マシーン・レーベル・グループと6枚のアルバムをリリースすれば過去の6作品の権利を自身のものできるとする契約をオファーされていた。

しかし、テイラー・スウィフトは最終的にリパブリック・レコーズとユニバーサル・ミュージック・グループと複数年に及ぶレコード契約を締結している。契約には彼女が自身のマスター音源の権利を所有する条項が含まれているほか、ユニバーサル・ミュージック・グループのスポティファイの収益を所属するアーティストに直接支払うとする条項も含まれている。

また、テイラー・スウィフトはスクーター・ブラウンに自身の過去のマスター音源を購入されたことを受けて過去の楽曲を再レコーディングする考えも示している。

一方で、スクーター・ブラウンは買収をめぐって自身に寄せられている批判に対して「悪意はなかった」と反論している。

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