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レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーは新たな回想録『アシッド・フォー・ザ・チルドレン(原題)』でバンドの壮大なキャリアの詳細に触れていない理由について語っている。

フリーは2014年に出版が発表されていた待望の回想録『アシッド・フォー・ザ・チルドレン』を11月5日に刊行しており、その中で複雑な幼少期や過去の薬物との闘いについて記している。

本名をマイケル・バルザリーというフリーは回想録の最後のほうでバンドを紹介するにとどまっており、今回、刊行に際して応じたインタヴューの中で回想録でバンドにほとんど言及していない理由を明かしている。

「もしもレッド・ホット・チリ・ペッパーズについての本を書いたら、ずるをすることになるんじゃないかって思ったんだ」とフリーはBBCに語っている。

「バンドのことについては触れずに、自分の幼少期についてのことだけに基づいた本を書くのであれば、書く価値があると思ったんだよ。俺はそういうチャレンジを自分に課したんだ」

フリーは続けて、『アシッド・フォー・ザ・チルドレン』の最後で触れられている1983年にトニー・フロウ・アンド・ザ・ミラキュラスリー・マジェスティック・マスターズ・オブ・メイヘム名義で行ったレッド・ホット・チリ・ペッパーズとしての初めてのライヴについて語っている。

フリーは当時のバンドについて自分たちのことを真剣に考えていたわけではなかったとして、唯一の持ち曲であった“Out In L.A.”に言及しながら次のように語っている。「バンドを始めた頃の俺たちは、何が自分たちにとって面白いのかということしか考えていなかった。俺たちはこの曲をとても気に入っていて、ダンスの振り付けはリビングで思いついたんだ。『めちゃくちゃ楽しくなるぞ!』って思いながらね」

「知っての通り、あれは俺が人生を通じてアーティストとして経験してきたことのなかでも最も充実した体験だったよ」

一方、フリーは回想録の中でバンドメイトであるアンソニー・キーディスと複雑な関係にあったことについても言及している。彼はバンドのフロントマンであるアンソニー・キーディスについて「支配的だった」と評している。

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