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テイラー・スウィフトは2014年発表の“Shake It Off”の歌詞をめぐって著作権についての裁判が差し戻されたことを受けて、テイラー・スウィフトの弁護士は声明を発表している。

訴訟はショーン・ホールとネイサン・バトラーによるソングライターのデュオによって申し立てられたもので、2人はテイラー・スウィフトに対して、自分たちが2001年にアメリカの女性グループ、3LWに提供した“Playas Gon’ Play”を彼女がアルバム『1989』に収録されている“Shake It Off”で盗用したと主張していた。この裁判は2018年2月に棄却されていたが、10月28日に控訴裁判所によって差し戻されたことが明らかになっている。

米『ビルボード』誌に対してショーン・ホールはネイサン・バトラーとの共通の見解として裁判の差し戻しについて次のように述べている。「裁判所が全員一致で僕らの側に立ってくれたことは喜ばしいことです。僕らの創作物がまるで存在しなかったかのように評価されるのを黙って見ていたくないだけなのです。今回の訴訟は資金豊富なゴリアテを前に、自分の作品を守るべく立ち上がることができないすべてのクリエイターたちに声を与えることとなるでしょう」

テイラー・スウィフトの弁護人は声明の中で次のように反論している。「ホール氏は間違っています。裁判所は全員一致で彼らを支持しているわけではありません。更なる裁定のために裁判は差し戻されることになったのです」

テイラー・スウィフトの弁護士は“Shake It Off”の歌詞が“Playas Gon’ Play”の「Playas, they gonna play/ And haters, they gonna hate/ Ballers, they gonna ball/ Shot callers, they gonna call」という歌詞を盗用しているというショーン・ホールとネイサン・バトラーの主張にも言及している。

「彼らは一般的なフレーズである『Players』や『Haters』といった言葉の組み合わせを生み出したクリエイターでも考案者でもありません」とテイラー・スウィフトの弁護士は述べている。「彼らがこういった一般的な言い回しを創造したわけでもなければ、初めて楽曲の中で使用したわけでもありません。私たちは“Shake It Off”の作詞者が再び勝利すると確信しています。彼らの主張はすべてのクリエイターのための聖戦ではなく、ホール氏の銀行口座のための聖戦なのです」

昨年、この訴訟を退けた米連邦地方裁判所の判事は当時、訴訟について「侵害を申し立てられている歌詞は短いもので、著作権の保護が必要なオリジナリティや創作性の量に不足」しているとして原告の訴えを却下している。

昨年、訴訟を棄却した米国地方裁判所の判事は次のように述べている。「「侵害を申し立てられている歌詞は短いもので、著作権の保護が必要なオリジナリティや創作性の量に不足している」

先日、訴訟の差し戻しを決定した3人の裁判官は次のように述べている。「結論としては、『このような短いフレーズを著作権法で保護するには、ここで問題となっている歌詞よりもさらに創造的な歌詞である必要がある』ということになります。この結論によって、地方裁判所は表現作品の価値に対する最終判決を下したということになります」

「創造性の欠如は、不平不満の俎上でも、裁判で認められている事柄でも議論できるわけではありません。従って私たちは地方裁判所の棄却を覆したのです」

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