リトル・フィートのギタリスト/シンガーであるポール・バレアが亡くなった。享年71歳だった。
バンドによって発表された声明によれば、現地時間10月26日にUCLA病院で肝疾患による合併症で亡くなったという。
「我々の恒久の愛と共に旅の次の場所へと船出したポールは人生を通して常に思索と音楽に身を捧げてきました」とバンドは述べている。「これまで共有してこられた時間に感謝します」
ポール・バレアは1972年にリトル・フィートに加入し、通算3作目となるアルバム『ディキシー・チキン』のレコーディングに参加している。『ディキシー・チキン』はサザン・ルーツ・ロックを主体としたそれまでの2作とは一線を画した作品で、ニューオーリンズのファンクを大胆に取り入れたサウンドはバンドに新たな側面を与えることとなり、1975年発表の『ラスト・レコード・アルバム』ではジャズやフュージョンまでをも取り入れている。
結成メンバーであるローウェル・ジョージが亡くなったことを受けて1979年に解散するが、1988年に再結成しており、ローウェル・ジョージの代わりにクレイグ・フラーを迎えて発表した『レット・イット・ロール』からは全米のメインストリーム・ロック・トラックス・チャートで1位を獲得したヒット“Hate to Lose Your Lovin”が生まれている。
ポール・バレアは1994年にC型肝炎を患って、一時バンドを離れていたほか、2015年には肝臓ガンと診断されていた。
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