カニエ・ウェストは「Beats 1」のゼイン・ロウの番組に出演して、来たるニュー・アルバムや政治、宗教などについて赤裸々に語っている。
カニエ・ウェストはニュー・アルバム『ジーザス・イズ・キング』のリリースに先立ってワイオミング州でゼイン・ロウによるインタヴューに応じ、今年のクリスマスに新たな「サンデー・サービス」によるアルバム『ジーザス・イズ・ボーン』をリリースするとも語っている。
カニエ・ウェストは次のように語っている。「僕は今、キリストに仕えているわけでね。ゴスペルを広めることだったり、神が僕にしてくれたことを人々に広めることが自分の仕事なんだ」
「僕はこれまでに多くのことを広めてきた。ハイ・ファッションが僕にもたらしてくれたことを広めたこともあったし、(お酒の)ヘネシーが僕にもたらしたことを広めたこともある。今回は神が僕らにもたらしてくれたことを広めたいんだ。僕はもう奴隷じゃない。今は息子なんだ。神様の息子なんだよ。僕は自由なんだ」
カニエ・ウェストは続けて、今年のコーチェラ・フェスティバルでのサンデー・サービスのパフォーマンスや、イエス・キリストに似たパフォーマーを登壇させていた『イーザス』ツアーについても言及している。
「神が僕を使い手として、素晴らしいラインナップになったんだ。あの日曜日は文字通り、イースターの日曜日だったわけでね」とカニエ・ウェストはコーチェラ・フェスティバルでのパフォーマンスについて語っている。
『イーザス』ツアーについては次のように語っている。「神から『ネブカドネザルのようなキャラクターをやってみてくれないか』と言われてね。ネブカドネザルはバビロンを統治していた王のことで、彼はかつて自分の王国を見渡してこう言ったんだ。『私がこれを成し遂げたのだ』とね。それで、僕は山の上からに立って『イーザス』について語り、『私が神だ』ということを言ったんだ。パフォーマーの1人には神様のような格好もさせていたよ」
カニエ・ウェストはまた、昨年ドナルド・トランプ大統領と面会したことや、彼のスローガンである「メイク・ アメリカ・グレート・アゲイン」 と書かれた帽子を被ったことについても触れている。
「文化的な面で言ってはいけないことがあるんだとしたら、その他の例を教えてほしいね……誰かが言うべきでないことを言っている例を挙げてくれっていうね。言いたくもないだろう? 君はリベラルかい?」とカニエ・ウェストはゼイン・ロウに語っている。
彼は次のように続けている。「それに今や、疑う余地もなく間違いなく僕は人間としては史上最高のアーティストになっているわけだからね。この点には疑問の余地などないんだ。事実だからね。人類史上最も偉大なアーティストにとって、あの赤い帽子を被ったことはリベラルたちに向けた実践的なジョークでしかないんだ。『やめて! やめてよカニエ!』っていうね」
カニエ・ウェストは2024年のアメリカ大統領選に出馬する可能性についても言及して「おそらく」出馬することになるだろうと語っている。
「いつか僕がアメリカ合衆国の大統領になる日が来て、こう思うことになるんだ……この国の建国者の中で、自分たちが文化的にやっていることを理解できただけの能力を持った人はいなかったはずだってね」
カニエ・ウェストは続けて現在繰り広げているドレイクとの一連の論争に言及して、次のように語っている。「僕とドレイクは意見の不一致があって、彼は6ヶ月間僕と口をきいてくれていないんだ。すごくつらいことだよ。神に仕える身として、隣人を憎むことがあってはならないわけだからね……僕は警護を付けずにドレイクの家へ行って、自分の電話番号を残しておくつもりだよ」
彼は次のように続けている。「神は面白いよね。ドレイクは僕の家から4ブロック離れた場所に住んでいるんだ。神がユーモアのセンスを持ち合わせているということが分かるよね。ほら、リベラルというのはアートが好きだろう?」
現地時間10月24日、カニエ・ウェストはロサンゼルスの大規模な会場で『ジーザス・イズ・キング』をついに初公開している。
2018年にリリースした『イェー』に続く『ジーザス・イズ・キング』は当初、今年の9月のリリースが予定されており、トラックリストが発表されていたほか、現行のサンデー・サービスで楽曲が披露されていたものの、リリースは延期となっていた。
カニエ・ウェストは現地時間10月24日にロサンゼルスのザ・フォーラムで行った大規模なリスニング/上映パーティーでついに同作を初公開している。会場では35分におよぶ映像作品『ジーザス・イズ・キング』が上映された後で、数曲がその場でかけられたという。
『ザ・フェイス』誌によれば、カニエ・ウェストのパフォーマンスはゴスペルというアルバムのテーマに完全に則ったものになっていたとのことで、ザ・フォーラムのフロアは「葦や稲の生えた田園風景」に変貌を遂げていたという。また、アルバムについては次のように述べられている。「彼は完全なるクリスチャン・ミュージックによるアルバムを作り上げた。汚い言葉が含まれていた楽曲など一つもなく、披露された楽曲のすべてに神への言及が含まれていた」
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