ジャック・グリーンやジョーンズ・メドウはイギリス保守党がボリス・ジョンソン首相の進めるEU離脱の実現に向けたキャンペーンのために制作した動画を批判している。
イギリス保守党は現地時間10月22日、「#EU離脱を実現させよう」のハッシュタグと共にジョーンズ・メドウによる“Middle”を使った動画を投稿している。
Come together.
↓
Back the new deal.
↓
Get Brexit done.
↓
Move on as a country.Let’s #GetBrexitDone. pic.twitter.com/6S2lDrmnd6
— Conservatives (@Conservatives) October 22, 2019
しかし、ジョーンズ・メドウは『NME』に対して自身の楽曲が使われていることは「知らなかった」として、次のように語っている。「僕はいかなる形でも携わりたくないよ」
“Middle”は音楽をロイヤリティフリーでクリエイターに提供しているエピデミック・サウンドによって提供されたものとなっている。
「我々はミュージシャンの著作人格権を慎重に取り扱っており、ジョーンズ(・メドウ)との仕事に関しても彼の音楽がそういった権利に抵触するような使われ方をしないよう取り組んでいるところです」とエピデミック・サウンドのCEOであるオスカー・ホグランは『NME』に語っている。
ジョーンズ・メドウによる“Middle”のオリジナル音源はこちらから。
一方、アーティストのハッサン・ラヒームは保守党のキャンペーン動画についてジャック・グリーンのアルバム『フィール・インフィニット』のアートワークに類似していると指摘している。
「正直、僕は二つの物を比べて盗用だとか模倣だって言ったりしないし、誰かを批判するようなことはしないんだけどさ」とハッサン・ラヒームはツイートしている。「それは相手が大きくても同じ。そんなのってつまらないし、いつもは面白がってるんだけどね。けど、ごく稀に、黒としか言えない時があるんだよ!」
ハッサン・ラヒームは次のように続けている。「特筆すべきは、事実として彼らはまったく僕のことを知らず、ジャックス・グリーンの2017年のアルバムから、現代のエレクトロニック・ミュージックにおける一般的な美学を取り入れたに過ぎないということだよ」
その後、ジャックス・グリーン本人もこの動画に反応を示して、一言「くたばれ」とツイートしている。
go fuck yrself lol https://t.co/6MBBuweD8g
— jg (@jacquesgreene) October 22, 2019
また、保守党がダンス・ミュージックを取り入れたキャンペーンを展開していることに対してはオンライン上でも疑問を投げかける声が多く上がっている。
「お願いだから、アップビートな音楽とキャッチーなスローガンを使うことで、まるでそれが可愛くて楽しいものであるかのように、移動の自由の終焉を脚色しようとしているだなんて言わないでね」とミナというアーティストはツイートしている。「気味が悪いわ」
Plz tell me you are not rebranding the end of freedom of movement with upbeat music and catchy slogans as if it’s something cute and fun lol. Weirdos ??? https://t.co/ytZuwnocGP
— ? MINA ? (@minamusicuk) October 22, 2019
イギリス労働党は現時点でこの動画に寄せられている批判に反応を示していない。
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