クイーンのドラマーであるロジャー・テイラーは2018年公開のアカデミー賞受賞作『ボヘミアン・ラプソディー』への評論家による批判に対して言葉を選ばずに反論している。
現地時間10月15日にオンラインで公開された「プラネット・ロック」とのインタビューの中で、ロジャー・テイラーは『ボヘミアン・ラプソディー』に対する批判的な意見はクイーンの絶大な人気に起因したものだと語っている。「僕たちの問題はね、僕たちが信じられないくらい人気だってことなんだ。多くのメディアはそれが気に入らないだけなんだよ」
ロジャー・テイラーは「まともな」レビューは一握りしかなかったとして「多くは冷笑的だったりうわべだけのものだった」と続けている。「『君たちには分からないよね?』って感じだよ」とロジャー・テイラーは語っている。「あんたたちは感動しなかったかもしれないが、そんなことは実際どうでもいいんだ。儲かったから、どうでもいいんだよ。実際のところね」
ロジャー・テイラーは続けてネガティヴな報道は映画の成功にあまり関係ないことを指摘している。「よくないレビューというのは概ねそれが成功することを意味するんだ。人々は映画評論家より多くのことを知っていると思うし、週に40本映画を見ていてもきっとその喜びの本質を見失っているような奴のレビューより、ソーシャル・メディアに投稿された口コミの方がよりパワフルだと思うね」
映画『ボヘミアン・ラプソディー』に対する批判に言及したクイーンのメンバーはロジャー・テイラーだけではなく、今年5月にはギタイストのブライアン・メイが、『ボヘミアン・ラプソディ』がアカデミー賞を受賞したことに対する評論家の「非常に不快」な言動を非難している。
「一連の授賞式中の人々の行動や、その周囲を取り囲うメディアの記者たちの行動は、憂慮すべきものだね。ここ数ヶ月以内にメディアやインターネット上でなされていた議論を見てもらえれば、その90%が中傷や悪口でノミネートされている映画の一つか二つ、もしくは全作品の信用を傷つけるためのものであったことが分かってもらえるはずだよ。作品の長所や、制作に注ぎ込まれたスキルを称賛するようなものではなかったんだ」とブライアン・メイは述べている。
ラミ・マレックがフロントマンのフレディ・マーキュリーを演じたクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディー』は昨年10月の公開から世界累計で10億ドル(約1090億円)を超える興行収入を記録している。先日、映画に出演した女優のルーシー・ボイントンが『NME』に対して続編は必要ないと考えていることを明らかにしている。
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