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マッドネスのドラマーであるダニエル・ウッドゲートは、デヴィッド・ボウイがマッドネスの楽曲“My Girl”のドラム・フレーズを拝借していたことについて光栄ながらも「エゴに火が点いて」、「怒り出してしまった」と語っている。

この発言はマッドネスの新たな回想録『ビフォア・ウィー・ワズ・ウィー(原題)』に掲載されているもので、デヴィッド・ボウイが1980年発表の“Ashes To Ashes”でマッドネスの“My Girl”のフレーズを使用したことを知った時のことについて述べられている。

「クライヴ・ランガーとアラン・ウィンスタンリーはデヴィッド・ボウイの“Absolute Beginners”をプロデュースしたんだけど、クライヴ・ランガーがデヴィッド・ボウイが“Ashes To Ashes”について彼に言ってた話を教えてくれたんだ。“Ashes To Ashes”は“My Girl”の数カ月後にリリースされたんだけどさ」と『メトロ』紙が入手した一部抜粋の中でダニエル・ウッドゲートは述べている。

「デヴィッド・ボウイは“Ashes to Ashes”で“My Girl”のビートを叩けるドラマーを探していたんだけど、僕と同じようなフィーリングを持つ人を見つけられなかったみたいでね。それで、彼は『素晴らしいと思えるものが何かあるんだ。アメリカ人のドラマーにはできないものなんだよ』と言ったらしいんだ。それで、クライヴは僕のところに来て『ウッディ、“Ashes to Ashes”と“My Girl”を較べてみると、まったく同じだってことに気づいているか?』と言ってきたのさ」

ダニエル・ウッドゲートは次のように続けている。「とにかく、その時は僕もエゴに火が点いてしまって、怒り出してしまったんだ。『デヴィッド・ボウイは僕に尋ねることができたはずだ』って思ったからね」

マッドネスのキーボーディストであるマイク・バーソンは次のように語っている。「まあ、僕としては自分がどれだけデヴィッド・ボウイから盗んできたかについては口にしたくないけどね。だって、誰しもが少しは彼から盗んでいるわけでね」

彼は次のように続けている。「でも、長い間、“My Girl”が“Ashes to Ashes”に与えた影響について気づいていなかったわけだからね。僕として言えるのは『おつかれさま』ってことだね」

デヴィッド・ボウイについてはコミック『ウォッチメン』の映画化でロールシャッハの役を演じることができないかと尋ねられたと原作者のアラン・ムーアが新たなインタヴューで明かしている。

「1980年代に『ウォッチメン』をテリー・ギリアムが映画化することになっていた時に聞いた話なんだけどね」とアラン・ムーアは語っている。「ロールシャッハの役を演じることができないかとデヴィッド・ボウイから何度も電話があったと彼が言っていたのを覚えているよ」

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