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メタリカの元ベーシストであるジェイソン・ニューステッドは1986年に悲劇的な事故で亡くなったクリフ・バートンの代役として加入した自身こそがバンドの成功に貢献したと語っている。

2001年までメタリカに参加していたジェイソン・ニューステッドはクリス・バートン亡き後にバンドを「安定」させた「功績はある程度自分にある」と語っている。メタリカの最初の3枚のスタジオ・アルバムに参加しているクリフ・バートンは1986年9月27日にツアー・バスの事故に巻き込まれて24歳で亡くなっている。

今回、ジェイソン・ニューステッドはフロリダ州のラジオ局「WZZR」の番組に出演して、当時友人を亡くして、悲しみの中にあったメタリカを自身が支えていたと語っている。

「バンドを安定させたことに関して言えば、その功績はある程度自分にあると言いたいね」とジェイソン・ニューステッドは語っている。「まさに、大変な仕事だったよ。誰でもできることじゃない。自分たちの成し遂げたことには驚いているよ。俺たちは正しい時代に、正しい人々の組み合わせでやることができたんだ。世界には演奏を届けるべきたくさんの人たちがいたからね」

「ファン層や政治的駆け引き、そういうあらゆる要素のおかげで当時の俺たちがあったんだよ」とジェイソン・ニューステッドは続けている。

「懸命に取り組んで、クリフの死という大きな亀裂が生じた後で土台や安定性を築こうとしたんだ……そういうことが起きた後だから、動かないほうがいいというのもあるんだろうけどさ」と彼は続けている。「けど、彼らはそうしなかったんだよ。そのまま進もうとしていたから、俺が加入して、その推進力にならなければいけなかったんだ。壊れたものを動かすための新たなエンジンにね。(メタリカは)俺たち全員よりも巨大な存在だったからさ。1つの独立した存在だったんだよ」

「そういうわけで、俺はすべてを安定させることに注力していたんだ。15年後には安定していたわけでね。そういう存在になることができたんだよ。俺は自分が一番最初に飛び込んで、最後まで取り組むんだという気持ちで加入した。ずっとそういう心持ちでやっていたよ。そのおかげで当時のような存在になることができたんだ。激しいヘヴィ・メタルがラジオでかかるようになったのはそういう理由だよ」

「俺たちがそうした状況の先陣を切ったんだ」と彼は続けて語っている。「俺たちの前にもバンドはいたわけだけどさ。もしAC/DCやアイアン・メイデンが存在していなかったら、俺たちのやったことは実現していなかっただろうね。世界の隅々まで到達することはできていなかったと思う」

ジェイソン・ニューステッドは続けて、自身がメタリカを2001年に脱退したことがバンドの存続を「可能」にしたとして次のように語っている。「あの時、俺が脱退していなかったら、今の彼らはきっとないだろうね。俺は当時、全員にとって何がベストなのかを分かっていたんだ」と彼は語っている。「預言者とかではないにせよ、今後起こるであろうことが見えていたんだ。内部にあった不平は感じていたし、これからどんなことが起きて、それがどう広がっていくかが分かったんだよ。俺は彼らが抱えていた問題を知っていたんだ」と彼はメタリカが通算8作目となる2003年のスタジオ・アルバム『セイント・アンガー』の制作中に陥ったバンド崩壊の危機に言及しながら語っている。

しかし、元フロットサム・アンド・ジェットサムのメンバーで、2012年から2014年にかけて自身のプロジェクトであるニューステッドを始動させたジェイソン・ニューステッドは自身の功績が認められているとは考えていないようで、次のように語っている。

「俺はこれからもずっとメタリカの一員だけど、仕事をするのは(今のメンバーである)彼らだからね。外へ出て自分たちのことをやる彼らを、俺はただ信念を貫きながら誇りに思うまでだよ」

一方、メタリカは先月、フロントマンのジェイムズ・ヘットフィールドがここ数年の間に「克服と再発を繰り返して」きた依存症のリハビリ治療に専念するためにオーストラリア&ニュージーランド・ツアーを延期することを発表している。

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