ジンジャー・ベイカーの息子であるコフィ・ベイカーが在籍するミュージック・オブ・クリームはジンジャー・ベイカーの訃報を受けて彼に追悼の意を表している。
ジンジャー・ベイカーは現地時間10月6日に80歳で亡くなっている。ジンジャー・ベイカーの訃報を受けて、ポール・マッカートニーやミック・ジャガーらによる追悼の声が寄せられている。
ミュージック・オブ・クリームはジンジャー・ベイカーに追悼の意を表する声明を発表して、息子であるコフィ・ベイカーはその中で次のように述べている。「この間、父親のもとを訪れて素敵な時間を過ごすことができたんだ……思い出や音楽についての話をしてね。父は自身の遺産を僕が生きながらえさせていることを喜んでくれていたよ」と父親と同じくドラマーであるコフィ・ベイカーは述べている。
「僕にとって、父親は長い間死んだも同然の存在だった」と昨年、米『ローリング・ストーン』誌に語っていたコフィ・ベイカーは紆余曲折あった父親との関係性に言及しながら次のように続けている。「僕らの関係性は修復され、彼は穏やかな状態にあったんだ。みなさんからの心のこもったメッセージや思いに感謝しています。僕は父を愛しているし、父のことをいつまでも惜しむことになるでしょう」
ミュージック・オブ・クリームの他のメンバーも亡くなったオリジナル・メンバーであるジンジャー・ベイカーに追悼の意を表しており、ジャック・ブルースの息子であるマルコム・ブルースは次のように述べてる。「ジンジャーの家族に多大な愛と平和を、ジンジャーには敬意を贈ります」
「彼は革新的な素晴らしい遺産を残してくれました。クリエイティヴィティの境界を超えて探求し、『ワールド・ミュージック』という言葉が主流になるよりも前から他のカルチャーのミュージシャンたちとコラボレーションしてきた彼は、本物の音楽的な能力と、純粋で美しい生来の感覚を持ち合わせた人物でしたた。安らかに。あなたと知り合えたことは光栄です!」
ミュージック・オブ・クリームのギタリストで、エリック・クラプトンの甥であるウィル・ジョンズは次のように述べている。「ジンジャーとの思い出は愛に満ちたものです。僕が子供だった頃、彼はよく一緒にTVゲームをしてくれて、エリックの家で彼に会うのはいつだって最高に楽しかったのです。(エリック・クラプトンの当時の妻である)パティ(・ボイド)にいつも『ジンジャーはどこ? ジンジャーはどこ?』と訊いていたことを覚えています。彼はクールな人で、僕は彼のことが大好きでした」
ジンジャー・ベイカーは1966年に、エリック・クラプトンとベーシストのジャック・ブルースと共にクリームを結成している。大きな反響を呼んだ『カラフル・クリーム』を含む4枚のアルバムをリリースし、バンドは1968年に解散している。ジンジャー・ベイカーとエリック・クラプトンはその後、元トラフィックのスティーヴ・ウィンウッドと元ファミリーのベーシストであるリック・グレッチと共にブラインド・フェイスを結成したが、活動はセルフ・タイトルのアルバムを1枚発売するにとどまっている。
1970年にジンジャー・ベイカーズ・エア・フォースとして2枚のアルバムをリリース後、ジンジャー・ベイカーは18枚のソロ・アルバムを発表しており、最新作は2014年の『ホワイ?』となっている。また、フェラ・クティとも3枚のアルバムを共作している。ジンジャー・ベイカーは長い間ヘロイン中毒とも闘っており、2013年に『ガーディアン』紙に対して「29回」もドラッグから逃れられなかったと語っている。
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