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ザ・ビートルズは失われていたと考えられていた映像がウェールズで発見され、パンの容器の中で保管されていたことが明らかになっている。

映像は、とある家を掃除していた時に発見されたものとのことで、ザ・ビートルズの4人が1965年にカーディフでインタヴューを受けた際の映像が収められているという。

発見された映像にはおよそ1万ポンド(約131万円)の値がつけられており、オメガ・オークションのポール・フェアウェザーは映像について「素晴らしい発見」だと述べている。

映像にはジョン・レノンポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人がインタヴュー中に冗談を言い合う様子が収められており、彼らが映画『ショウほど素敵な商売はない』の真似をしている模様も収められてるという。

また、今回1967年に収録された別の映像も発見されており、ザ・ビートルズの4人がヒンドゥー教に由来する超越瞑想の提唱者であるマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーについてや、彼の著書に言及している場面が収められているという。

ジョン・レノンはその中でマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーとの関わりに次のように語っているという。「もちろん、カルトではないよ。真剣に捉えていなかったら、今頃はここにいなかっただろうからね」

一方、今回発見された3つ目の映像にも同じく1万ポンドの値がつけられており、これにはジョン・レノンが、ザ・ビートルズの解散後にリリースした楽曲“God”をアコースティックでパフォーマンスしている映像が収められているという。

「ザ・ビートルズの4人はカーディフで撮影された2つの映像を通して良好な状態にあり、シリアスな雰囲気を保とうとするインタヴュアーとは裏腹に、笑いながら冗談を言い合っています」とポール・フェアウェザーは映像について述べている。

「サウンドやイメージの質は極めて高いものになってます。これらの映像は1965年以来、日の目を見ていなかったものと考えています」

先日、ザ・ビートルズについてはバンドの最後の日々にあった確執と『アビイ・ロード』の後にアルバムを作ろうと話していたことが分かる、ほとんど聞かれたことのないテープの存在が専門家によって言及されている。

ロック史の専門家であるマーク・ルイソンは『ガーディアン』紙に50年前に行われたミーティングのテープを聞かせており、それはバンドのメンバーが言い争うものとなっている。『アビイ・ロード』を完成させた後、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンはサヴィル・ロウにあったアップルの事務所でミーティングを行っている。

「このアルバムまではジョージの曲はそこまでよくないと思っていたんだ」とポール・マッカートニーはテープの中で語っている。ジョージ・ハリスンはそれに次のように応じている。「それは趣味の問題だよ。時間を経て、みんなも僕の曲を気に入ってくれるようになったわけだからね」

ザ・ビートルズは先月、名作『アビイ・ロード』がリリースから50周年を迎えたことを記念して、9月27日に『アビイ・ロード』50周年記念エディションがリリースされている。

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