クリームのドラマーにして結成メンバーであるジンジャー・ベイカーが亡くなった。享年80歳だった。
訃報はジンジャー・ベイカーのツイッターで発表されている。「非常に悲しいですが、今朝病院でジンジャー・ベイカーが穏やかに亡くなったことをお伝えします」とツイッターでは述べられている。「ここ数週間にわたる皆様の親切な言葉に感謝します」
We are very sad to say that Ginger has passed away peacefully in hospital this morning. Thank you to everyone for your kind words over the past weeks.
— Ginger Baker (@GingerBDrums) October 6, 2019
記事執筆時点でジンジャー・ベイカーの詳しい死因については明らかにされていない。
ジンジャー・ベイカーは2013年に喫煙を原因とする慢性閉塞性肺疾患と、変性骨関節炎による慢性的な背中の痛みを患っていることを公表していた。
ジンジャー・ベイカーは2016年7月に「深刻な」心臓の問題があると診断され、心臓切開の手術を受けている。ジンジャー・ベイカーは同年の3月に自宅で倒れ、ジンジャー・ベイカーズ・エア・フォース3でのツアーをキャンセルすることを余儀なくされていた。
ジンジャー・ベイカーは1966年に、エリック・クラプトンとベーシストのジャック・ブルースと共にクリームを結成している。大きな反響を呼んだ『カラフル・クリーム』を含む4枚のアルバムをリリースし、バンドは1968年に解散している。ジンジャー・ベイカーとエリック・クラプトンはその後、元トラフィックのスティーヴ・ウィンウッドと元ファミリーのベーシストであるリック・グレッチと共にブラインド・フェイスを結成したが、活動はセルフ・タイトルのアルバムを1枚発売するにとどまっている。
1970年にジンジャー・ベイカーズ・エア・フォースとして2枚のアルバムをリリース後、ジンジャー・ベイカーは18枚のソロ・アルバムを発表しており、最新作は2014年の『ホワイ?』となっている。また、フェラ・クティとも3枚のアルバムを共作している。ジンジャー・ベイカーは長い間ヘロイン中毒とも闘っており、2013年に『ガーディアン』紙に対して「29回」もドラッグから逃れられなかったと語っている。
ジンジャー・ベイカーは『ビウェア・オブ・ミスター・ベイカー(原題)』と題されたドキュメンタリーが2013年にUKで公開されている。
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