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ルーマニアのヴィクトル・ポンタ首相は、32名の死者と100人の患者を出した首都ブカレストでのライヴでの火災によってデモが起こったことを受けて、辞任することを発表している。

火災は10月30日にコレクティヴ・クラブで開催された地元のメタル・バンド、グッバイ・トゥ・グラヴィティのライヴでパイロの演出によって発生したという。警察はクラブの経営者3名を安全管理の不備による過失致死の容疑で今週逮捕している。

BBCニュースによると、ポンタ首相の退陣を求め、政治家の汚職を非難し、杜撰な安全管理体制への見過ごしを変えるため、首都ブカレストで約20000人によるデモが行われたという。

「このような大変なことが起こって、若い方が亡くなると、わたしたちが攻撃されているように思うのです」とデモに参加した一人はBBCに語っている。「事態を変えなければならないし、統治者から変化は起きなければならないのです」

現地時間11月4日に辞任を発表したポンタ首相はルーマニアのテレビに次のように語っている。「政府の辞職によって今回通りに出た人々に満足してもらえればと思います」

ポンタ首相はその以前から、詐欺や脱税、マネー・ロンダリングといった汚職についての公判を行っている。

会場は地元のメタル・バンド、グッバイ・トゥ・グラヴィティがアルバム発売を記念したフリー・ライヴを行っており、400人ほどが集まっていたという。バンド・メンバーのレミ・ブラックは、『テレグラフ』紙に対して、2本の柱が火に包まれ、部屋を煙で満たすことになったと語っている。

「それから屋内の木製のものに火がついて、全部がすごいスピードで焼けていったんだ」と彼は語っている。「比較的小さなドアしか外に出る手段がなかったことも状況を悪化させたんだよ」

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