ザ・フーは13年ぶりとなるニュー・アルバム『WHO』より新曲“All The Music Must Fade”の音源が公開されている。
『WHO』は今年の春~夏にかけてロンドンとロサンゼルスでレコーディングが行われた。ピート・タウンゼントとノエル・ギャラガーやオアシスなどを手掛けるデイヴ・サーディによる共同プロデュースとなり、ロジャー・ダルトリー2018年のソロ作『アズ・ロング・アズ・アイ・ハヴ・ユー』をプロデュースしたデイヴ・エリンガがヴォーカル・プロダクションを担当している。
“All The Music Must Fade”の音源はこちらから。
アルバムからは“Ball and Chain”の音源も公開されている。
バンド・メンバーはピート・タウンゼント(G)、ロジャー・ダルトリー(Vo)の他はおなじみのザック・スターキー(Ds)、ピノ・パラディーノ(B)、そしてサイモン・タウンゼント(G)、ベンモント・テンチ(Key)、カーラ・アザー(Ds)、ジョーイ・ワロンカー(Ds)、ゴードン・ギルトラップ(G)も参加している。
ロジャー・ダルトリーは『WHO』について次のように語っている。「1973年発表の『四重人格』以来最高のアルバムを作り上げたと思う。ピートは衰え知らずで今も素晴らしいソングライターであり、相変わらず斬新だ」
ピート・タウンゼントは次のようにコメントしている。「このアルバムはほぼ全曲が昨年書いた新曲で、例外は2曲だけ。テーマはなし、コンセプトもなし、ストーリーもなし、ただ私(と弟のサイモン)が、歌声を新たに蘇らせたロジャー・ダルトリーに刺激とやりがいと展望を与えようと書いた曲を集めた。ロジャーも私も今となっては老人だ、どう考えても。だから私はロマンスとは、できるなら郷愁とも距離を置くようにした。誰にもきまりの悪い思いはさせたくなかった。思い出なら問題ない。そして中には、現状の一触即発な有様に言及した曲もある。私は2018年の夏に自宅のスタジオで新旧様々な楽器を用いて全曲のデモを改めて作った。ザ・フーとしては2019年3月にレコーディングを始めて今、8月の終わりに完成した。これでなんとかLPの、もしかしたらカセットも考えられるが……11月のリリースに間に合ったよ」
アルバムのジャケットは、ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットデザインで有名なイギリスのポップ・アーティスト、ピーター・ブレイクが担当している。
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