ヴァン・ヘイレンのシンガーであるデイヴィッド・リー・ロスはバンドとしてツアーを行う可能性に言及して、「ヴァン・ヘイレンは終わった」と思っていることを明かしている。
ヴァン・ヘイレンは昨年、オリジナル・ベーシストであるマイケル・アンソニーが復帰して2019年に大規模なツアーを行う可能性が報じられていた。マイケル・アンソニーは以前、ヴァン・ヘイレンのマネージメントから連絡を受けていたことを認めた上で、詳細にまで話が及ぶことはなかったことを明かしている。
今回、デイヴィッド・リー・ロスはデトロイトのラジオ局「101 WRIF」によるインタヴューに応じて、噂されているヴァン・ヘイレンとしてのツアーについて次のように語っている。「それについては何度もキャンセルになってきたからね。俺としてはヴァン・ヘイレンは終わったと思っている。(自身のソロとしてのラスベガスでの定期公演こそが)次のフェーズだよ」
デイヴィッド・リー・ロスはまた、ギタリストのエディ・ヴァン・ヘイレンについて今は表立った活動をしていないとした上で、次のように続けている。「それがどんな意味を持つにせよ、事実上、僕がバンドを受け継いだようなものなわけでさ。何かを受け継ぐというのは、それを誇りを持って続けていくということだと思うんだ。ヴァン・ヘイレンがみんなの知っているような形で戻ってくることはないだろうね。とはいえ、エディにも彼の言い分があると思うけどさ。これはあくまでも僕の意見だからね」
デイヴィッド・リー・ロスは先日、フェニックスのラジオ局「100.7 KSLX」のインタヴューで次のように語っている。「今となっては、僕こそがヴァン・ヘイレンの顔だと言ってもおかしくはないわけでさ。エディに何が起きているかは分からないけど、現時点で彼が問いかけに応じることはないと思うよ。それを推測するのは僕の仕事ではないけどね。とはいえ、連絡を取ることはしているよ。僕のツアー・クルーだったり、音響だったりはヴァン・ヘイレンの時の仲間たちにやってもらっているんだ」
インタヴュアーからエディ・ヴァン・ヘイレンが健康面で問題を抱えているということかと訊かれると、デイヴィッド・リー・ロスは次のように応じている。「僕の耳に入ってくる噂は君たちと同じだよ。それを推測するのは僕の仕事ではないからね」
エディ・ヴァン・ヘイレンは2000年に舌ガンを患っていることを公表しており、その数年後には完治したことも明らかになっている。エディ・ヴァン・ヘイレンは2012年にも大腸憩室炎のために手術を受けている。
デイヴィッド・リー・ロスは、2020年1月からマンダレイ・ベイ・ホテルにあるハウス・オブ・ブルースで定期公演を行うことが決定しており、3月にも同会場での一連の公演が控えている。ハウス・オブ・ブルースでの定期公演は、デイヴィッド・リー・ロスがヴァン・ヘイレンの名曲や自身のソロ楽曲をパフォーマンスするものになるという。
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