グレイトフル・デッドに詞を提供していたことで知られるロバート・ハンターが亡くなった。享年78歳だった。
詩人、作家、ソロ・ミュージシャンとして活動し、多くの評価を受けていたロバート・ハンターは現地時間9月23日に自宅で亡くなったという。死因については現時点で明らかになっていない。
「多くの悲しみと共に私たちの愛するロバートが昨晩亡くなったことをお伝えします」とロバート・ハンターの遺族は米『ローリング・ストーン』誌に発表した声明で述べている。「彼は愛に囲まれながら自宅のベッドで穏やかに亡くなりました。彼の妻であるモーリーンは彼の横で手を握っていました」
「これまでの年月、彼を愛し、応援してきたファンの皆様については、彼の言葉は私たちと共にあり、その意味で彼の存在がなくなってしまうことはないということに安心してもらえればと思います。この悲しみの時は一緒に集まったり、音楽を聴くなど、皆さんの知っている方法で彼を祝福していただければと思います。空間を埋めるように曲がそこにあらんことを」
1967年にグレイトフル・デッドに参加した彼は“Dark Star”、“Box of Rain”、“Touch of Gray”といったバンドの歌詞を手掛けている。ロバート・ハンターはバンドに参加する前からフロントマンのジェリー・ガルシアとは友人関係にあり、2人が最初に会ったのは1961年となっている。
1994年にグレイトフル・デッドがロックの殿堂入りを果たした際にロバート・ハンターも殿堂入りを果たしており、初めてパフォーマンスを行うわけではないのにバンド・メンバーとして殿堂入りした人物となっている。
これまでの年月でソロ作や詩集を発表してきたロバート・ハンターだが、エルヴィス・コステロやブルース・ホーンズビー、ボブ・ディランとも仕事をしてきている。ボブ・ディランの作品では1988年発表の『ダウン・イン・ザ・グルーヴ』、2009年発表の『トゥゲザー・スルー・ライフ』、2012年発表の『テンペスト』といったアルバムの楽曲で知られている。
「彼は言葉の扱い方を心得ているんだ。僕もやるようにね」とボブ・ディランは米『ローリング・ストーン』誌でロバート・ハンターについて語っている。「僕らは2人とも今日ではなくなってしまったソングライティングで違ったタイプの曲を書くんだよ」
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