Andy Hughes/NME

Photo: Andy Hughes/NME

スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーが、ドラマーのジョーイ・ジョーディソンの脱退に関して、「必然」だったためにメンバーから外れたのだと語っている。

ジョーイ・ジョーディソンがバンドを脱退したのは2013年で、当時は「個人的な理由」が原因だとされていた。

2013年12月に発表された声明は次の通りである。「深い痛みと静かな尊敬と共に、ジョーイ・ジョーディソンとスリップノットは個人的な理由により別々の道を歩みます。これから彼が進む未来がどんなものであれ、私たちはジョーイ・ジョーディソンを応援します。どうしてこのような形になったのか知りたい人も多いでしょうから、近い将来、それらの疑問に答えて行くつもりです」

コリィ・テイラーは情報サイト「リヴィング・アウト・ラウドLA」に対してこの脱退の件の詳細に踏み込んでおり、ジョーイ・ジョーディソンとバンドがどのようにして別々の方向に進むことになったのかを説明している。

「初めは辛かった」とコリィ・テイラーは話している。「何か行動を起こそうとする時、やる価値があるものというのは決まって難しいものだ。俺たちがジョーイと別れた時は、『必然性』があったからというのが正直なところなんだ。ジョーイは向こうの道に進んで、俺たちはこっちの道に行っていて、そんな風に続けることはできなかった。正直言って、これが話せるすべてなんだ」

「ポール(・グレイ、スリップノットのかつてのベーシスト)なしで進んで行こうとするのと同じくらい、いろいろな意味でとても辛かった」とコリィ・テイラーは続けている。「でも、何でもそうだけど、最初の何歩かを進めば、あとは少し簡単になるもんさ。どんなに想像力を使っても、ましになるってことは全然ないけど、簡単になるんだよ」

コリィ・テイラーは現在のバンドを「スリップノット2.0」だと表現し、「ほろ苦い」のだと語っている。

また、ジョーイ・ジョーディソンとポール・グレイ脱退後のアルバムとなる2014年の『.5:ザ・グレイ・チャプター』の制作については以下のようにコメントしている。

「このバンドは……とても独特だし、常にそうだった。世界にはまだまだこのバンドが何なのかを理解できない人たちがいるけど、それでも問題ない。だって俺たちが自分たちを分かっている限り、人がどう思おうが関係ないからさ。俺が思うに、それが俺たちの回復力の早さに繋がってるんだと思う。バンドのアイデンティティーについてはとても意識しているからね」

「バンドについて誤解している人がたくさんいるからって、俺たちのバンドに対する気持ちは変わらない。そういうしっかりした基盤さえあれば、あとはバランスが取れるもんさ。スタジオに入る時に緊張したことは認めるけど、最初から特別な何かができるっていう確信はあったね」

コリィ・テイラーはスリップノットの次回作について、スリップノット版の『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』になると話しており、映像特典付きの2枚組のアルバムで、「ゲームの5歩先を行く」作品にする予定だという。

フル・インタヴューの音源はこちらから。

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