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グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングはバンドの来たるニュー・アルバムでドナルド・トランプ大統領に言及していないことを明かしている。

これまでに多くの政治的なアルバムをリリースしてきたことで知られるグリーン・デイは2016年発表の前作『レボリューション・レディオ』に続くニュー・アルバム『ファザー・オブ・オール…』を2020年2月7日にリリースすることが決定している。

ビリー・ジョー・アームストロングは新たなインタヴューの中で来たる新作について、政治的な内容になってはいるものの、現職のアメリカ大統領に言及しているわけではないとして次のように語っている。

「つまりはさ、アメリカの大統領からは何のインスピレーションも湧いてこないんだ。というのも、彼は単に……何もないわけだからね」とビリー・ジョー・アームストロングは『ケラング!』誌に語っている。「トランプを見ていると下痢になるんだ。分かるだろ? それについての曲は書きたくないからね!」

ビリー・ジョー・アームストロングは続けて、『ファザー・オブ・オール…』ではブルーカラーの人々が抱えている葛藤に言及しているとして次のように語っている。「このアルバムは、俺や他の人たちにとっての切迫した人生を描いた写真、もしくは絵画のような作品になっている。つまり、置かれている状況に切迫しているアメリカの人々に思いを馳せたようなものになっているんだ。工場も次々に閉鎖されているわけでね。(比較的低所得者層が住む地域が再開発され、高級地化する)ジェントリフィケーションだよ」

ビリー・ジョー・アームストロングは通算13作目のスタジオ・アルバムとなる『ファザー・オブ・オール…』についてさらに語っている。

「人々が置かれている現状と共鳴するようなものを作りたかったんだ。今はクレイジーな時代だからね。俺が子供だった頃、両親には6人の子供がいたんだ。父親はトラックの運転手で、母親はウェイトレスだった。そんな2人が1970年にカリフォルニアで家を買って、そこで5人の子供たちと一緒に暮らしていたわけだからね」

「今のカリフォルニアでそんなことをするのは不可能なわけでね。他の場所はそうでないとしてもさ。そう思うと少し恐ろしくなるんだ。将来的に俺たちはどうなるんだろうってね。ミレニアル世代の人々は家や、家と呼べるようなものを手に入れようとしているんだよ。だって、全員が家から追い出されているからね」

一方、グリーン・デイとウィーザー、フォール・アウト・ボーイは先日、来夏にUKを含むヨーロッパと北米で「ヘラ・メガ・ツアー」と銘打ったジョイント・ツアーを行うことを発表して、それぞれが新曲を公開している。

3組は一連の予告を経て「ヘラ・メガ・ツアー」の開催を発表して、 UKでは2020年の6月にグラスゴーやロンドン、ハダースフィールド、ダブリンで公演を行うことが発表されている。合わせて、グリーン・デイ単独で行うアジア・ツアーも発表されており、3月25日に大阪公演を、3月27日に幕張公演を行う予定となっている。

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