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デイヴは今年3月にリリースしたデビュー・アルバム『サイコドラマ』で2019年のマーキュリー・プライズを受賞している。

現在21歳のデイヴは、現地時間9月19日にロンドンの ハマースミス・アポロで開催されたマーキュリー・プライズ授賞式で誰もが望む同賞を手にしている。

本名をデヴィッド・オロボサ・オモレギエというデイヴはトロフィーと賞金の2万5000ポンド(約338万円)を受け取り、受賞作より“Psycho”のパフォーマンスを披露している。

「言葉が見つからないよ」とデイヴは受賞スピーチで語っている。「まずは神様に感謝したい。それから、母親をステージに上げたいと思う」

「これを実現させてくれたすべての人に感謝しているよ。今夜パフォーマンスしたすべての素晴らしいミュージシャンたちにも感謝したい……みなさんのことをとても尊敬しているよ」とデイヴは語り、「母親や家族、友人」に感謝したいと続けている。

デイヴはリトル・シムズやネイオー、スロータイら今年の他の候補者への賛辞を述べた後で、服役中の兄であるクリストファーにも言及して次のように語っている。「今日はここに来られていないけど、きっとこれは観てくれているよね。本当に感謝しているよ」

音楽業界の著名人らもこの受賞結果にすぐさま反応を示しており、「BBCラジオ1」のDJであるグレッグ・ジェイムスは次のようにツイートしている。「これは必然だった。レジェンドだよ」

ローレン・ラヴァーンが司会を務めた今年の授賞式ではデイブを含む候補者たちがパフォーマンスを行っている。

今年の最優秀アルバム賞はプレゼンターを務めたアニー・マックによって発表されている。彼女は『サイコドラマ』について「並外れたミュージシャンシップ」を示していると述べている。

「このアルバムは真の芸術性や勇気、誠実さを示したものになっています。傑出した作品なのです」とアニー・マックは評している。

授賞式ではデイヴのほか、アンナ・カルヴィやブラック・ミディ、ケイト・ル・ボン、フォールズ、フォンテインズD.C.、アイドルズ、リトル・シムズ、ネイオー、シード・アンサンブルのキャシー・キノシー、スロータイがパフォーマンスを行っている。一方で、『ネット上の人間関係についての簡単な調査』で候補になっていたザ・1975はワールド・ツアーの真っ只中だったために授賞式を欠席している。

今年の審査員を務めた人物は以下の通り。

Annie Mac (Broadcaster and DJ)
Clara Amfo (Broadcaster and DJ)
Danielle Perry (Broadcaster and Writer)
Gaz Coombes (Musician and Songwriter)
Jamie Cullum (Musician and Broadcaster)
Jeff Smith (Head of Music, 6 Music and Radio 2)
Jorja Smith (Musician and Songwriter)
Mike Walsh (Head of Music at Radio X)
Phil Alexander (Creative Director at Kerrang! and Contributing Editor at Mojo)
Stormzy (Musician and Songwriter)
Tshepo Mokoena (Editorial Director at VICE.com)
Will Hodgkinson (Chief Rock and Pop Critic at The Times)

審査員たちは授賞式に先駆けて共同で発表した声明で次のように述べている。「今年のマーキュリー・プライズは、イギリスやアイルランドにおける楽曲制作者たちの多様性や、分断や不一致の時代においてアイデンティティや帰属の問題を探求するという彼らの共通した目的を祝福するものになるでしょう。これらの音楽はすべて、情熱やウィット、洞察、野心、爽快な楽観主義に満ちたものになっています!」

2018年のマーキュリー・プライズはウルフ・アリスのセカンド・アルバム『ヴィジョンズ・オブ・ア・ライフ』が受賞している。

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