マーク・ロンソンは、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画『エイミー』について、アーティストとしての彼女を祝福することになったと擁護している。
マーク・ロンソンは11月2日にオックスフォード・ユニオン・ソサエティで講演を行い、アシフ・カパディアが監督を務めた同作について「彼女への敬意を取り戻すこととなった」と語っている。
「遺族にとって面白くないことがあるのは分かってるんだ」とマーク・ロンソンは語っている。「僕は遺族をすごく支持してるし、彼らが思うことについても本当に共感してるんだ。でも、あの映画はエイミーに伝説としての地位を与えることになったんだよね」。マーク・ロンソンはエイミーの父親であるミッチ・ワインハウスが立ち上げたエイミー・ワインハウス基金の後援者であることも知られている。
マーク・ロンソンによる擁護は、父親のミッチ・ワインハウスの映画への批判を受けてのものとなっている。父親は、映画について「とても苦痛」で「娘の楽しかった部分が見られない」としている。独自のエイミー・ワインハウスのドキュメンタリーを彼は制作しようとしており、すぐにでもプロジェクトを始めたいという。
マーク・ロンソンは、初めて映画を観た時、妻で女優/モデルのジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボームが、「やっとあなたが話していたエイミーに会えたわ」と語ったことも明かしている。
講演は、オックスフォード・ユニオンの講堂に集まった学生のために行われたもので、今年発表したアルバム『アップタウン・スペシャル』をテーマとして談話があり、その後、質疑応答が行われた。
マーク・ロンソンは、スポティファイやアップル・ミュージックといったストリーミング・サービスを恐れていないとも語っている。「今の時代の音楽の聴き方であって、戸惑ったところで、もう後戻りはできないよね」
「シングルをリリースしても、今はお金を稼げないよね。でも、ストリーミングごとに1ペンスも稼げないとしても、何もないよりはマシなんだ」。今年2月、マーク・ロンソンは“Uptown Funk”のヒットによって週あたり65000ポンド(約1200万円)の収入があることが明らかになっている。
マーク・ロンソンは、観客に対するアーティストの責任についての質問には「何人かのアーティストはその意味でロール・モデルにならない」と答え、最近のヒップホップを聴くと、自分が「老人」になったように感じると話している。「ニッキー・ミナージュの“Truffle Butter”とか、オマリオンの“Post to Be”でジェネイ・アイコが『彼は食料品みたいにお尻を食べなきゃ』なんて歌詞を聴いてると、老人になったように感じるんだ。僕の時代のヒップホップにもみんなが言っていたことだけどね」
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