リトル・ミックスのジェシー・ネルソンは、オンラインのいじめがメンタル・ヘルスに与えた影響について語り、最終的に自殺を考えたことを明かしている。
BBC 3で放送されたドキュメンタリー『ジェシー・ネルソン:オッド・ワン・アウト』で2011年に「X・ファクター」に出演するようになってから、すぐにオンラインでのいじめが始まったと説明している。
「フェイスブックの受信箱に101件のメッセージが届いていたわ。最初に来ていたのは見知らぬ男性からのもので、『君はこれまでの人生で見てきたなかでも最も醜い存在だ。このガール・バンドにはふさわしくないよ。死ぬのがふさわしいね』と書かれていたの」とジェシー・ネルソンは語っている。「人生でも最悪の時期となったわ。リトル・ミックスのシンガーの1人として知られるだけじゃなく、デブの醜い奴として知られることになったのよ」
2013年に番組に再び出演するようになると、高まった批判でジェシー・ネルソンは深いうつに陥り、彼女のメンタル・ヘルスは「自制が効かなくなった」という。
「体重をかなり落として、ニュー・シングルを披露するために『X・ファクター』に出演する予定だったんだけど、私が気にしていたのは、みんなが私のことを見て、『彼女もよくなったじゃん』って言ってもらえるかどうかだった。1週間、絶食したのよ」
ジェシー・ネルソンは次のように続けている。「『世界で一番細い女性になれる。これは消えることがない』なんて思ってた。これがひどく病んでた時よね」
この頃、ジェシー・ネルソンは自殺を考えたと述べている。
「ベッドに座りながら泣いてて、『これは終わらないわ。残りの人生、悲しいままなのよ。こんなことで何の意味があるの?』と思ってた」と彼女は語っている。「あの痛みを表現する唯一の方法はずっと胸が張り裂けている感じで、キッチンに行って、できる限りの錠剤を飲んだのを覚えている。当時一緒にいてくれた元彼が起きて、『なんで泣いてるの?』って言ったから、『死にたい』って繰り返し言ったの」
中傷が激しくなるなか、「ディーヴァのように」見られなくてもいいと無視する時期を経て、今は「精神的に強く、幸せに」なった自分を見つけることができるようになったという。
「当時は誰しもが自分を嫌っていると思ってた」とジェシー・ネルソンは語っている。「でも、違ったの。実際は、みんな自分自身が嫌だったからそんなことをするのよ。だから、今はそういう中傷は嫌がらせだと見てる。少し可愛そうにも思う。私が理解できる唯一の方法としては、意地悪になることが気分がいいんでしょってことだから。当時はこんな風に考える心持ちじゃなかった。そうできてたらと思うわ」
ジェシー・ネルソンは次のように続けている。「今は完全に違う人間になった。ずっと幸せだし、精神的に強くなった。だから、このドキュメンタリーを作りたかったの。私にとっておそろしい体験だったのと同じくらい、素晴らしいことがここから生まれてくれればと思ったの」
「私には大きなプラットフォームがあるわけだから、ソーシャル・メディアがどれだけ人に影響を及ぼすかの意識を高めるためにそれをなんで使わないんだってね」
『ジェシー・ネルソン:オッド・ワン・アウト』は9月12日にBBC 1でも放送される。
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