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パルプのフロントマンであるジャーヴィス・コッカーはEUからの離脱をめぐって混乱が続いている英国政府をドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』になぞらえて改めて批判している。

ジャーヴィス・コッカーは今年5月、当時の首相だったテリーザ・メイが率いていた保守党政権について「国全体で抱えている精神的な病」だと批判していた。

今回、ジャーヴィス・コッカーは新たにボリス・ジョンソンが首相に就任した英国政府に改めて言及して、合意のないままにEUからの離脱を押し進めようとする政治家たちをさらに批判している。

「今、権力を握っている人たちに奇妙にも共通している側面があって、それは彼らが一風変わったキャラクターたちだということでね。ある意味では馬鹿げているんだけど、人々はそこに娯楽的な要素を見出しているんだ。それって危険なことなわけでさ。政治が『ゲーム・オブ・スローンズ』と化してしまっていて、あらゆる卑劣な振る舞いだったり、相手を後ろから刺すような行為を好き好んでやっているんだ。いい終わり方を迎えるとは思えないよね」とジャーヴィス・コッカーは『ガーディアン』紙に語っている。

「UKはこれまでも分断してきたし、その度に乗り越えてきたわけだけどさ」とジャーヴィス・コッカーは続けている。「けど、今は何が起ころうと、半分の人々は怒り狂うことになるんだと思うよ」

ジャーヴィス・コッカーは気候変動に抗議する運動「エクスティンクション・レベリオン」の支持者であることを明かした上で、今のイギリスの保守党と労働党はどちらも時代遅れになってしまっていると苦言を呈している。

「僕はずっと労働党に投票してきたから、こういうことは言いたくないんだけどさ。今は保守党も労働党も、どちらもある意味で時代遅れになっていると思うんだ。彼らは工場で働く労働階級の人たちが35歳で亡くなっていたような時代に生まれたわけでね。労働階級の人々は、自分たちのために立ち上がってくれる人を必要としていたんだ。一部の人たちからは支持を得ながらも、そんな中で次第に異なるアジェンダが生まれ始めるわけでね。地球を搾取し、略奪行為を起こそうとする奴らに対して、別の人々がこう言い始めるんだ。『地球を守ろう。さもないと、住む場所がなくなってしまうよ』ってね。今の争いはそういうものだね」

ジャーヴィス・コッカーは今年、自身の新バンドである「Jarv Is」としてロンドンのオール・ポインツ・イースト・フェスティバルやプリマヴェーラ、エンド・オブ・ザ・ロードなどのフェスティバルに出演している。

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