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ザ・1975は気候変動に抗議するために環境保護活動家であるグレタ・トゥーンベリとコラボレーションしたことに対してウェールズ選出の国会議員であるデヴィッド・デイヴィスから批判が寄せられている。

モンマスシャー選出の国会議員であるデヴィッド・デイヴィスはザ・1975に対して彼らがグレタ・トゥーンベリや気候変動に抗議する運動「エクスティンクション・レベリオン」を支持していることは彼らがワールド・ツアーのために飛行機移動しているという事実と矛盾しているとして、「偽善的」だと批判している。

デヴィッド・デイヴィスは次のように記している。「君たちが『気候変動の危機』を懸念しているのであれば、どうやってこれらの地域に行こうとしているんだい?」

「シベリア鉄道を使ってアジアまで行こうとしてるのかい? それとも友人のグレタ(・トゥーンベリ)のように400万ポンドする高性能のヨットで渡るのかい?」

マット・ヒーリー率いるザ・1975は来たる新作『ノーツ・オン・ア・コンディショナル・フォーム(原題)』からの最初の新曲となる“The 1975”でグレタ・トゥーンベリとコラボしており、同曲には彼女が気候変動について語っているスポークン・ワードが収録されている。

グレタ・トゥーンベリは今月に開催される国連の気候変動会議に出席するため、プリマスからニューヨークまでの約5000キロをCO2を一切排出しないヨットで移動しており、現地時間8月28日に無事ニューヨークの埠頭に到着している。

デヴィッド・デイヴィスはザ・1975が韓国やフィリピン、香港などで公演を控えていることに言及して、「少々偽善的」だと批判している。

「『気候変動の危機』は確かにあるのかもしれませんが、裕福なミュージシャンたちにとって、公演をやるために好きな時に好きな場所へ飛行機で飛んで行くことができないほうが、はるかに重大な危機になるであろうことは合理的な人たちであれば誰の目にも明らかでしょう」

ザ・1975は現時点でデヴィッド・デイヴィスからのコメントに反応を示していないものの、マネージャーであるジェイミー・オーボーンはデヴィッド・デイヴィスについて「5分間」の名声を求めていると批判している。

「英国議会は昨今のイギリス政治における(EUからの離脱を控えた)最も重要な時期に議会を閉鎖する上に、ツイッターで名声を獲得することがこの道化師の一番の関心事なんだからね。せいぜい5分の名声を楽しんでくれ」とジェイミー・オーボーンはツイートしている。

「これが僕らの望みうる最善の状況なのか? 間もなく変化がもたらされそうだし、それはいいものになりそうだよ」

ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーとマネージャーのジェイミー・オーボーンは先日、グレタ・トゥーンベリについて「機会を与えられるべき世界で最も重要な人物」だとして次のように語っている。「他のアーティストたちはそうしたがらなかったんだ。おかしいと思う。ザ・1975よりもビッグなアーティストたちのことだよ」

ジェイミー・オーボーンはグレタ・トゥーンベリが参加した“The 1975”について次のように語っている。「ストックホルムで(グレタ・トゥーンベリに)会ってレコーディングした後で、半年間寝かせておけるような声明ではないということで見解が一致したんだ。虚栄心を示すことになってしまうような気がしたんだ」

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